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投稿者:はなだ

はじめまして。CDプレーヤーの再生に関し、以前から思っていることがあります。 CD−Rを作成する場合、リッパーでもとのCD−DAのデータを吸い上げますが、それと同様にCDプレーヤー自身にメモリを内蔵し、再生前にすべてのデータをメモリ上にいったん吸い上げてから再生する、という構造にすると、回転系からの悪影響を遮断してよりクリアな再生が可能な気がするのですが、そううまくいかないものなのでしょうか。(もちろん吸い出しに時間がかかる、メモリのコストのわりに効果がない、ということはあり得ると思いますが。) 非常に初心者的な質問と思いますが、ご教示願います。
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投稿者:あい

初心者の質問だなんてとんでもない、超ハイエンドでマニアックな質問です。回転に伴うジッター変動や各種の特性劣化を抑えて高音質再生するための、必殺最終手段…のはずですが、なぜかどこのメーカーも(ひょっとしたら研究所レベルで試作品は出来ているのかもしれませんが)未だに製品化するところはありません。ここからは私の推測ですが、「データをメモリーに吸い上げる」という事でソフトメーカーから反発されるのを恐れているのではないでしょうか。
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投稿者:Brownie

CD-Rのようなメディアへの書き出しができなければ、そのような反発は的外れですし、そんな反発はないと思います。そもそも、CDプレイヤーは大なり小なりRAMに吸い出して再生しているわけですし。 単純に、コストパフォーマンスの問題だと思います。80分再生だと800MB近くのメモリを搭載しなければなりません。SDRAMなら、これだけで8万円近くのコストアップになってしまいます。これよりももっと安いコストで、十分な音質向上ができると判断しているのでしょう。 もっと遅いメモリでも、173KB/s以上の転送速度は楽々持っているはずですが、もっとビット単価が安いメモリがあるんでしょうか?あれば話は別だと思いますが。
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投稿者:TS

>未だに製品化するところはありません。

TEACのRW-800では、8秒分はメモリーにプールして再生しています。 CD-Rは倍速以上の速度で読んでいますが、CD-RWでは定速で回しているところを見ると、「偶然ではなく、必然」のようです。 音質的メリットがどの程度あるかは判断が難しいところですが、CDM24C読みRW800DACモードの場合よりRW800自己再生の方が空間再現や立体感で優位でした。

>これよりももっと安いコストで、十分な音質向上ができると判断しているのでしょう。

現行デジタルオーディオはSACDも含め、Z軸(時間軸)はアナログ処理をしていますので厳密にはデジタルではありません。パソコンにたとえますと、「紙に印刷する」ようなもので、時間軸はいわばプリンターにあたります。印刷もとのデーターが全く同一でも(音量・音の高低データのバイナリ一致)、プリントアウトすると全く同一なものは、(印刷位置のずれやトナーのかすれなどで)できません。本来は、スタジオが+-5ppmで録音したなら、再生時も同レベル以上のジッター管理をしなければお話になりません。

ここがオーバーサンプリング&デシメーション処理(各社各様にデータを操作している)と並ぶ、最大の問題点です。メカの動作にはモーターが付き物ですが、モーターは動き出す瞬間に大電流を必要とし、電源を揺さぶります。この揺さぶりがアナログ波形で伝送されている時間軸をも揺さぶっていると思われますので、再生中にメカを完全停止させることには検討するだけの価値があります。

メモリーにプールすることが違法複製に該当するかということですが、元のCDを取り出してもメモリー上のデータが残ってしまうのであれば、録音と同じ扱いを受けるでしょう。しかし、取り出しと同時に消去すれば、問題はないと思います。実際にはやはりメモリだけで数万円もコストがかかるのではかなわない、というのが真相だと思います。発送の逆転ができれば、メカは数千円のPC用IDEベアドライブにして、メモリーにコストを投じるという案も可能だとは思いますが、やはり「常識」を破るのはなかなかできないことです。
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投稿者:Brownie

よく考えたら、1GB程度のハードディスクでも173KB/sは超えますね。 4GBのハードディクスが実売価格で9000円を切っているので、ハードディスクを使えば、コストアップは数千円で済みそうです。 ハードディスクからのリアルタイム読み出しで「ジッター」とか「特性劣化」を気にしますか? 私は、その必要はないと思うので、「CDからハードディスクにコピーして再生」「CDを出したら消去」で完璧だと思います。4GBならCDが5枚は入りますし。
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投稿者:むさし

そういえば、CLV(線速度一定)を無視して CAV(角速度一定)で読んでしまうような CDプレーヤは存在しないんでしょうか。 CAVならサーボ範囲が狭くていいので、 CLVよりは特性が良さそうな気がしますが。
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投稿者:Brownie

>CAV(角速度一定)で読んでしまうような >CDプレーヤは存在しないんでしょうか。

CD-ROMならありますが、CD-DAプレイヤーだと、原理的に難しいでしょう。

CDの最内周で173KB/sになるように回転速度を固定すると、外周に行くに従って線速度が上がり、再生が追いつかなくなってCDプレイヤーの内部バッファが満杯になります。 こうなると、回転速度を落とすか、バッファが空になるまで読み込みを中断しなければなりません。

逆に最外周で173KB/sになるようにすれば、内周の読み込み速度が173KB/sを下回り、バッファアンダーランによる音飛びが発生します。 全ては、44100kHzというサンプリングレート、記録容量を上げるためのCLVという記録方式による宿命です。
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投稿者:Lapis

CDトランスポートをPCに移行したおかげで自然と非同期読み込み&バッファリングの習慣がつきました(^^; CLVもできますが現在はCAV4倍速で回しつつ1〜5秒おきにぱらぱら読んでメインRAMにバッファリング、DAIのマスタクロック(+-6ppm)でオプティカルカップリングの外部DACに送っています。これだとおそらくディスクコンディションもかなり無相関化できているはず。おそらくマスタのプレスCDとバイナリ一致のCDRの差は認められないと思います。しかしこういうシステムを使ってみるとどうにも民生用オーディオデジタルが怪しく見えてしまうんですよね。まあ趣味の世界ですからなんとも言えないのですが。

#とりあえず私はこのスレッドでは此処までにとどめておきます。もっと技術的に突っ込んだ話がしたい方は本家AV掲示板かまんが掲示板(笑)でいつでもお待ちしていますので、わたくしめにご用がある方はお気軽に声をかけてあげてくださいませ(こちらの掲示板はほとんど巡回しておりませんm(_ _;)m )
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投稿者:Lapis

にゃにゃ、間違えました。CAV<>CLV入れ替えて読んでくださいませ。