本題と若干離れますが説明します。通常のステレオアンプは右信号と左信号の2CHであり、ボリュームは1本の軸を共通にして、抵抗体が2つ付いています。この2つの抵抗が回した角度に対する抵抗値の直線性が近似しているものを選り分けて2つ分を選んであります。製造の上ではどうしても完全に同じものはつくれないらしいです。では、それが多チャネルになった場合は、5連なり6連なりに特性が揃ったものを使うのが理想です。しかし、厳密に揃えることはできないようです。もちろんボリュームの特性を均一にするためコストをかける方法もあると思いますが、そのまま製品の値段に跳ね返ります。仮に、特性をそろえなかった場合どうなるかというと、特に分かりやすいのが、音が鳴るか鳴らないかという極小のときに、あるチャネルは鳴っているのに他のチャネルは鳴らないという現象が出ます。各チャネルのバランスがボリュームの位置によって異なるという事が起きます。
これを解消する方法として、VCAがあるわけです。VCAとはVoltage Controled Amplifierで日本語に直すと、電圧制御増幅器(俗に言う電子ボリューム)です。回路の詳細に付いては述べませんが、VCAに特定の電圧を与えるとそれに応じた増幅度で出力されます。複数のチャネルに対しその数だけVCAがあります。各VCAには共通した1本の電圧を与えることで、各チャネル間にレベル差は基本的に生じません。ただし、VCAはアクティブな回路(電源を必要とする)のため、どうしても増幅回路で発生する雑音はまぬがれません。もちろんここにコストを投入することで解決する部分もあります。本題のスーノイズはVCAが引き起こしているかもしれません。また、従来の2連で済ませて・・というのはボリュームの後にサラウンドプロセスブロックが入ることにより、全体音量はそこで決定できるため多連ボリュームは必要なくなると考えます。このような回路構成になっているのは初期のサラウンドアンプくらいで、今回対象となっている機種には属さないとおもいます・a href="mailto:Bmiyamo10@k3.dion.ne.jp">Bmiyamo10@k3.dion.ne.jp |
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