そうですね、最近のソニーのAVセレクタは、AVアンプがあるからいいやって感じで、何か心の琴線に触れるものがありませんね。どちらも意味合いは違うものなのに。
特にSB-V3000などは、マトリクスボタン切り替えの良さも手伝って、この手のセレクタではダントツに機能が充実かつ使いやすかったです。しかもこいつは、実は間口が広いと言う。
(1)超初級編:AVアンプのソースセレクタ機能だけで充分なら、独立切り替えモニターセレクトボタンを操作すれば良し。
(2)初級編:同時に複数台独立にダビングしたいなって方の為に、マトリクスボタンを使って(でもループにはならないようセレクタがしっかりプロテクトしてくれる)一目で判りやすく出来るマトリクスAモード&モニター出力独立2系統装備。
(3)中級編:BGVを作るのに最適なオーディオ部分のみをCDなどから別途入力可能なAUXオーディオ端子。
(4)中上級編:VTRの入力2をセレクタ経由でうまく利用したい人のために有効な、ループセレクトをユーザーの手に委ねるマトリクスBモード。(この意味判ります?)
(5)上級編:いやオーディオ信号は映像と別取りで、編集したいんだぁ、それも複数独立ダビングじゃあ!ループセレクトもうまく利用するんじゃあ!!って人の為の、A,V独立にマトリクス切り替え&ループ可能な、『もうどうにでもして!』的なマトリクスCモード。
(6)超上級編?:高性能なY/C分離やTBCなどを必要とするどのVTRにも使う事が可能なプロセッサ入出力端子。(本来の用途は、PCMプロセッサ用だったんだけど。。)またこの端子をうまく利用すれば、第8入出力の端子としても使用可能なことも一興。(*第7入出力は、セレクタ前後両面にある第6入出力を2系統として考えてるので。若干制限事項はあるけどね)
(7)超ド級編(爆):Y/C分離3系統内蔵だけど、何故に6系統でない?何故に2次元?っていまいち使えない『無いよりは合った方がいいかな』Y/C分離。『初心者は必ず戸惑う』ボリュームがアッテネータ表示の謎。Y系、C系、オーディオ系完全独立基板採用なのに何故か『ビクターの同クラスに一歩?及ばない』画質。
と、どれを取っても尖った設計でした。(上記内容の表現には一部洒落ありです。機能はあってるので許してね。)これに心を奪われた人も多かったと思います。
とにかくユーザーのスキル次第で、かなり自由度の高いマトリクス型セレクタの良い見本でした。(高価な業務用でもこの思想が生きたような物は無いくらいですから。)
ほんと、SB-V3000の現代版(i-Link対応、D端子対応で)を出してくれませんかねぇ。これがあれば、AVアンプなぞ、A部分のデジタルでコーダ&アンプ部があれば十分なんだけどなぁ。。。 |
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