アナログプレーヤーのピンケーブルは,ブレーヤー直出しになっている
のがほとんどなので,敢えて交換される必要はないと思いますよ。私の使
用しているケンウッドKP-1100でも直出しですし,それまでにも2台のプ
レーヤーを使用しましたが,どちらも直出しでした。そのケーブル込みで
の音造りだと思いますので,そのようなものとして扱われればよいでしょ
う。
それに,1970年代の4ch騒動(レコードプレーヤーの超高域再生能力が
問われた)や,Shure V15Type3出現(ケーブルの特性により周波数特性
が変わることが話題になった)以後の中級以上の完成品プレーヤーには,
それなりに吟味されたケーブルが付属しているものと思います。まして
ビクターはCD-4レコードの開発元ですから,そんなにひどいケーブルが
付属しているとは思えませんが・・・。
ただ,どうしても交換してみたい・・・という場合,ケーブルの静電容
量に注意してください。MM,VMタイプのカートリッジの場合,周波数特
性が変わってしまうおそれがあります。また,完成品のプレーヤーの場合,
トーンアームから引き出すところで,ケーブルをラグ板に半田付けするこ
とになると思いますが,カートリッジの出力は大変弱いから,接触不良に
も留意のこと。また,この部位でシールドが不完全であると,ハムを拾う
可能性もあります。
・・・というわけで,自信がないならば,やめておかれた方が安全かと
思いますよ。 |
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