ヘッドドラム
サルでも
分かるS−VHS
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『S−VHSとは、どんなもの』

まず最初にS−VHSとは、どんなものか、ということから入っていきます。見ての通りVHSの頭に、Sが付いているわけですが、Sとは(Super)スーパーのSです。いわゆる、すんご〜い、VHSという意味になります。じゃあ何が凄いのか、その前に、ちょっと話はVHSになりますが、基本に立ち返ります。VHSとは、言わずと知れたこと、ビクターが1976年に開発発表したビデオレコーダーです。Vがビデオ、Hがホーム、Sがシステムで、家庭用ビデオシステムという意味です。今やレンタルビデオ店で手軽に誰もが借りることができる、ビデオカセットを再生できるビデオデッキのことです。このVHSを土台に、高画質、高解像度化がはかられた拡張フォーマットが、スーパーVHSです。よく画質の表現の仕方に水平解像度が何本というようなことを聞いたことがあると思いますが、VHSの水平解像度が最高240本程度です。因みにテレビの地上波放送が330本、BSが360本なので、VHSでは、テレビの放送も満足に記録できない理屈になりますよね。実際テレビ番組をVHSで録画して再生すると、元の映像より何だか、ボケ気味に感じたことは、経験済みだと思われます。それを打破するために最新の技術を投入して開発されたのが、水平解像度400本以上を誇るS−VHSなのです。それに3次元などのデジタル技術がドッキングしてノイズの少ない色が綺麗な高画質を達成しています。(ただしメーカーや機種が大きく関わってきます)

地上波というのは、日テレ、朝日、フジ、等の通常の無料で見られるテレビ放送を指します。BSとは、NHKやWOWOWの衛星放送のことです。

『S−VHSとは、どんなもの2』

S−VHSとは、VHSのFM信号帯域を3MHzから5MHzへと拡大しテープもS−VHS専用とし、磁性体を、より高密度充填して大幅な高帯域化に十分に対応して水平解像度400本を達成したものです。と、まあ専門用語や数値を並べても分かりにくいので、メカに弱い女性の方々にも理解しやすいように、もっと簡単に表現したいと思います。映像の信号を磁気テープに記録するには、もの凄く膨大な情報をテープに書き込まないといけません。なんせ画面に絵が映るのですから、その情報量は半端ではないのです。音だけを記録するカセットテープでも高域は20000Hzにも及びます。解像度の低いVHSでも3MHz(メガヘルツ)を要求されるわけですから、より高域まで記録されるS−VHSテープへの膨大な信号の書き込みはVHSの1.6倍にも及びます。今までのVHSと同じ領域に1.6倍の信号を書き込まなければならなくなりましたから当然テープの性能アップが不可欠になってきます。

『S−VHSテープとヘッド』

VHSとS−VHSテープでは見た目は全く同じといっていいほど見分けがつきません。ですが、テープの表面上に充填されている磁性層はVHSとは多少異なり、従来より細かい磁性体が使われており、おまけに、よりいっそう磁性体表面の鏡面化が進んでいますのでヘッドにも優しく結果的に一昔前のVHSテープに比べてヘッドの寿命が飛躍的に伸びたといいます。よくヘッドの寿命は1000時間程度と言われていましたが、実際使ってきた経験上1000時間でヘッドが摩耗して映像に影響が出たことはなく、少なくとも3000時間以上は問題なく使えます。私の場合は簡単な編集もしますので、スチルやサーチを割と多用してきました。それでも1000や2000時間でヘッドがダメになるということはなく、推定3000時間を大幅に超えていても問題なく記録できていますので、一般的に家庭用として録画再生だけでしたら4000時間でも大丈夫ではないでしょうか。でも、メーカーのサービスは未だにヘッドの寿命は1000時間と言い張っています。業務用じゃあるまいし、そんなにヘッドを酷使することはないと思うのですがね。

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