>>> ソニー KV-21ST12

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4:3の低価格ステレオテレビです。オープンプライスで、私が買った値段は36000円でした。近年4:3のスタンダードタイプは、高画質趣向のモデルが少なく、とくに、21型タイプは、どうしようもない簡素化と低価格化で、本当の意味で映像を楽しめることが出来ません。そんな中で、低価格ではありますが、AVの魂を消すことなく灯し続けてくれているのが、本機KV-21ST12ではないでしょうか。

21型タイプには、ほとんど見られなくなった装備の一つが前面に設けられたS端子です。もちろん背面にも付いていますので2系統になります。前後にS端子を配してくれているのは、本当に助かります。一部の機種には、前面どころか背面にも装備されていないものもあります。

気になる点は前面と背面の端子では画質が違うということです。それが少々の違いではなく、べらぼうに違うのです。前面から入力すると画面全体が暗くなります。これはいかんぞ、と思いつつ、ある日部屋の照明を暗くして映画を見ていました。すると、何となく薄暗い部屋と暗めの画面が妙にマッチして映画を視聴するのに何となく、しっくりくるじゃありませんか、そんな理由から調整不備も偶には良いもんだなと重いながら、メーカーにクレームをつけることを断念して使い続けている今日この頃です。

カラーバーの再現性は、わりと正確なんですね。ただしプロフィールプロと比べれると身も蓋もありませんが、値段が違うから当然と言えば当然ですが、まぁこのレベルでしたら合格点といえるでしょう。でも、ちょっと色付きが薄いな、もう少し攻める感じの色乗りの良さが欲しいところです。

水平解像度は最高420本程度です。それ以上は残念ながら再現できません。ですからW−VHSのSDモードやDVを十分発揮することはできません。

実際の映像でも、しっとりとした絵を見せてくれます。どこかのメーカーみたいに、強調も少なく、モニターとしても使えてしまう、というと、少々過言かも知れませんが、比較的に素直な映像です。これで『¥36000』は安い!!かな???。ただし内蔵チューナーは、もう一つ、グリコのおまけ程度として割り切っています。映像を楽しむときはS端子を使って外部入力で質の良いソースを送り込みましょう。そうすることで、トリニトロン管を生かした素直な映像が楽しめます。音質は、ステレオということですが、内蔵スピーカーでは、あまり意味がないようです。出力も小さいし低音も出ません。音に限っては確認程度でしょう。

いちばん気になる所ですが、被写体のバックがローライトになると、随所に横方向に横すじが入ります。ノイズではありません。黒いバックで特に目立ちます。フリッカーでもないですし、ちょっと表現が難しいのですが、輪郭部分から横方向に濃淡ができ、それが消えたり現れたりするのです。これは本機の性能なのだろうと思いますが、やはり気になります。所詮、低価格テレビはこんなモノでしょうか・・・・

リモコンは、シンプルで使いやすく、お子様から、御年輩の方まで、ストレスを感じることなく使えます。また、レスポンスも良く、あさっての方向を向いて、ボタンを押しても、チャンネルは気持ちいいほど変わります。

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