AV機器ユーザーの本音

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『AT様の声』
使用機器、東芝 A-SB88

初めて投稿します。新しいビデオ(VXG200かNVーSB900かBS890)の購入を予定していて、安売りのウェブサイトを検索中に、こちらのサイトを見つけました。AVに関してはは素人ですし、さしたるこだわりもありませんが、東芝のビデオの評判があまりに悪いので投稿したくなりました。SB88は99年の6月に購入し11ヶ月使用しましたが、非常に満足しています。その時の候補もゴーストリダクション付きのビクターか三菱だったのですが、渋谷の量販店で同じモニターにつなぎ変えながら、ビクターのSVHSのデモテープを見比べる機会にに恵まれ、自分でも予想外の東芝を選ぶことになってしまいました。

三菱は赤い毛氈ににぎやかなノイズが入り、まりの輪郭もギザギザで問題外でした。ビクターは絵的にはとても美しいのですが、なぜかのっぺりとしていて情報量が少ない感じでした。そして、意外にもパナのSB900と東芝のSB88が毛氈の毛肌の質感といい、まりの細かな模様といい、甲乙つけがたい印象でしたが、当時パナは89000円、東芝は52000円(ともに10ポイント付き)で、その価格差で手に入るものがGRチューナーと編集機能だけだったので、迷いつつもSB88を選びました。東芝のビデオ事業部が致命的に弱体化していることは承知していましたし、重量も軽く(つまり各部のシールドや、電源部がコストダウンされていることは明白だったので)、非常に心配だったのですが、(店員も驚いたほどの)目の前で確認した画像を尊重し、あえて先入観・予断を廃してSB88を選びました。

私は初代のマックロードハイファイ(めちゃめちゃ壊れた)以降は、三菱のファンでF82、S85、V1000を長く愛用していました。他に、BS録画用にビクターのHRS−9800を使用していますが、SB88は、S85の後継として久々の購入でした。実際にS85と入れ替えて、モニターの調整をデフォルトに戻して見て、今まで最高と思っていたV1000を凌ぐ解像度、発色の強さ(輝度)と色調の陰影が両立した画像に、VTRのデジタル技術の進歩を実感した次第です。特に驚嘆すべきことは、過去の全てのテープが見事に、標準・3倍ともにトラッキングされ、絵・音共にノイズの押さえ込また表現の豊かな再生が可能なことです。走行系やヘッドの変化のためか、自己再生すら無惨な状態だったライブビデオなどが復活したのは望外の喜びでした。

ここに投稿される多くの方に比べ、私は画像や音声の求めるレベルが低くてこんな結論になってしまったのかもしれませんが、一方で、もしかすると東芝製品には品質のばらつきが多く、私は当たりを引いたのではと、内心思っていたりします。少なくとも電源入らず(リレーの動作不良)のようなトラブルは、電気器具を初期トラブルの典型ですし、パワーシャシー不良によるノイズや電圧の不安定が起因となるデジタル基盤系の誤動作やコミュケーションエラーも、アナログ系への干渉も東芝に限ったことではなく、外れの電機製品にはありふれた症状だと思います。

不満点としては、操作系に集中してしまいますが、テープを入れた静止状態でないと予約が出来ず、入力と同時に予約状態に入ってしまい、また予約内容の一部変更が出来ないこと。再生早送り、同巻き戻しが非常にかったるいこと。VISSの強制書き込み、ゼロリターン、日付書き込みが出来ないこと。巻き戻し時と他機種のVISSの読み落としが多いこと。録画待機かのままの巻き戻しで録画位置変更が出来ないこと。一時停止、スローのボタンが小さく、特殊再生もお粗末なこと等です。

以上冗長になりましたが、SB88はコストパフォーマンスは非常に高い機械と言うことができると思います。ヘッドや走行系の耐久性についてはまだ結論できる段階では無いと思います。現在はHRS9800の後継を探していますが、上記の不満を解決し、ゴーストクリアチューナーのVTRが欲しいので、東芝は対象外です。