ビデオデッキ、本音のインプレ

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89年、バブル絶頂期の松下のカタログを発掘しました。 まさに「オーディオ考古学」なのですが、ここをご覧の みなさんに興味深い製品が並んでいます。凄いの一語に つきます。プロアモヘッド搭載S普及機FS900が\178000 なのは当時はそのくらいしたかな、という覚えはありま すが、凄いのがNVV10000。定価\417000。HR20000より 高い民生用SVHSが、それもBSなしというのは凄すぎま す。放送局用VTRに採用されている積層型プロアモヘッド 搭載だそうです。

一番驚いたのがTV/BSマルチディモジュ レータTUMT2000(45万円)。TV/BSチューナーで45万円 は凄すぎです。地上波チューナーにダブルスーパーヘテ ロダイン採用。525本中1ラインの波形をモニターできる(!)。 とか。画質/音質は今のレベルで見てもやはり凄いのでしょ うか。持っている人いらっしゃいますか?確かに雑誌の ハイエンドな方の自宅の写真では正体不明の機械だと思って みた覚えはありますが。当然3次元はないでしょうからその場 合HVV930とかでかければいいでしょうが、全く必要ないくらい 画質が良さそうなので、逆に繋ぐと画質悪くなりそうです(^^; これはLapisさんあたりが欲しがりそうです(笑)私もめちゃ めちゃ欲しいですが(^^;

オーディオはもちろんDCCが出来る前で23万円のDATとか 出していますが、新開発MASH1ビットDACに1ページ割い て表を10個くらいつかって説明しています。このカタ ログに載っている30cmサイズセパレートミニコンD50 を持っていますが、デジタルアンプだしこのころの ミニコンが一番音が良くて、この後、松下はHalf、 DCC付きレスティ、そして現在の光るMDコンポと なりますが、定価は12-15万円くらいで変わらな いのにどんどん音が悪くなっているのはどういう ことでしょう
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(アッキー)

その機種が紹介された雑誌「ビデオコム」の古い号を持っていますが、ちょっと紛れたみたいなので、記憶の限りで書きます。 TBCを備えていました。Y/C分離も三次元だったように思います。ライターの人の評価によると、「ダビング時の劣化はTBCのON-OFFでも大差は無かった」と言うものでした。むしろ三次元Y/C分離のON-OFFによる差が大きかったようです。 DVデッキのNV-DV10000は、この機種と、これ以前の「ピエゾヘッド搭載機」にちなんで命名されたそうですが、格下もいいところだと思います。 99/02/28 01:59:56
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(taka)

昨日、秋葉原でFS900の中古(当り前^^;)を見かけたのですが、黒いボディでいかにも重厚そうで、凄くカッコ良かったです。性能的にはどうなんでしょうか?フロントパネル内にはジョクも有るのですか?。2万8千円で売っていたので買おうかな?とも考えているのですが。 99/02/28 02:04:28
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(馬崎)

NV-FS900ですが,手元のカタログによると,積層プロアモヘッド,センターメカ,3ラインロジカルコムフィルタ,FEヘッド,リモコンジョグ・シャトルといったところです。EPヘッドは30ミクロン。まあ当時の普通の普及機ですね。画質については見たことがないのでなんとも。(^^; ちなみに,NV-V10000も3ラインロジカルコムです。松下が3次元を搭載し出したのは結構遅かったですね。 99/02/28 02:45:40
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(デンデルモンテ)

FS900ですが、トランス電源、AV独立設計、重量9kgで現行機だとX7より「音は」いいでしょう(^^;画質は、みたことありますよ。記録が優れている感じでした。再生は今の観点からすると荒いでしょうね。でもその名の通り、赤には力を入れていて鮮烈でした。こういう図太いというか鮮烈な赤とVX100みたいな赤とどっちがいいんでしょうね?どっちにしろ、SX550とFS900を比べたら録画で\178000の機械のヘッドにかなうわけがありません。松下の3次元ってSB1000Wあたりじゃないんですか?ところでダブルスーパーヘテロダイン採用のチューナーのほうはどうなんでしょう? 99/02/28 03:15:33
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(SCC)

V10000ですか。ビデオマスターでしたっけ?”すんげービデオだな”とみていた記憶があります。ちなみにあれ、ダイエーホークスでも導入したそうです。あのころはフレームカウンタ付きも多くてよかったですね。VCR業界はどうしてこんなに落ちぶれちゃったんだろー?(T_T) あと、東芝もディオマージュだしてましたよね?。あれアナログメータで好みだったんですが。いまでも持ってる人いるのかなー? 99/02/28 03:31:51
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(馬崎)

確かに録画性能や音質は,最近のスイッチング電源やヘロヘロなメカを搭載した機種が,普及機と言えどもこの当時の機種にかなうはずないですね。カタログには「純赤ビデオ」と命名されていて,確かに赤に力を入れているようです。でも,昔の松下機の赤は「どぎつい」というイメージが私の中にはあります。3次元は確か後発組の三菱より,さらに遅かったかと。確か4ライン処理なんてものもありました。 99/02/28 03:41:44
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(アッキー)

黒崎さんに、間違いを訂正していただいたようですね。ところでスイッチング電源のことですが、一機種当たりの生産台数を考えれば、日本向け製品は「100ボルト固定、ノンスイッチング電源」にしてもコストはそんなに変わらないと思うのですが、どうなんでしょうか? 99/02/28 04:00:21
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(ZZ)

そうですね,私の記憶でもちょっと前まで松下機といえば「真っ赤っか」のイメージでしたね。はっとする赤,では無く,何でも赤,って感じで。それはともかく,どこのメーカーさんでもよいので「こだわった」重量級デッキの復活が望まれます。いや,まじで。 99/02/28 04:12:11
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(taka)

FS900ってダビング録画側には良さそうですね。9kgも有るんじゃ電車で持って帰るのは大変ですね。今度車で買いにいってみます(けどいつまで有るかが心配^^;;)。アッキーさん、ノンスイッチング電源(トランス電源)のコストはかなり大きいと思います。VCR位の消費電力が有ると、数千円のトランスが必要ではないでしょうか。 99/02/28 04:32:33
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(東野伸之)

NV-FS900ですが、自宅にあります(^^;。ジョグシャトルはリモコンにのみ搭載で本体には搭載されていませんが、HiFi記録レベル調整用の左右独立スライドボリュームを搭載していたり、ビデオデッキには各種イコライジング機能を搭載していまして、これをオンにすると送り出し側で画質調整可能でした(こちらもスライドボリューム式)。またGコード前の機種ですから予約方式もユニークで、バーコードで予約シートの情報を読みとっていくという方式でした。とにかく、この頃のデッキは作りがしっかりしていて、殆どが本体全面で操作できるので改めて見ますと「良い時代のビデオだったな〜」って感じですね。 99/02/28 11:04:31
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(タッキー)

HiFi記録レベル調整用の左右独立スライドボリュームはHiFiビデオの象徴でした。サイマルキャスト機能があるビデオデッキもありました。HiFiビデオをFM放送のエアチェックに使うときに、レベル合わせをしなければ、うまく録音できません。最近はビデオメーカーもHiFiビデオがオーディオ用録音機と使えると言わなり、HiFi記録レベル調整用の左右独立スライドボリューム消滅しつつあります。現行機種で可能なのは、ソニーDHR-1000、WV-D10000(DVのみ)、ビクターHR-W5、HR-X7、松下NV-DV10000くらいです。松下NV-SB900は録音レベル調整は可能ですが、LRバランス調整が出来ないのが、残念です。 99/02/28 20:17:45
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(ほしろう)

「ビデオコム」とは懐かしい、私も昔よく読んでました。NV-FS900はクロマレベルが高く、色鮮やかなのが特長でしたね。松下といえば私はテクニクスのコンサイスコンポが懐かしいです。 99/02/28 23:08:01
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(タッキー)

訂正です。最近はビデオメーカーもHiFiビデオがオーディオ用録音機と使えると言わなくなり、HiFi記録レベル調整用の左右独立スライドボリューム消滅しつつあります。 99/03/01 00:13:07
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(ボルタン)

マニアの皆様、初めまして。ボルタンと申します。現用機としてNV−V10000使用してます。ピエゾヘッドの初代10000から憧れ続け、つい買ってしまいました(^^;)。ついでにアナログメーター付の東芝A−ES1も、地上波エアチェック用に活躍中だったりします。V10000は先日初めてヘッド交換しましたが、業務機MU並みの代金を請求されるのではと、びくびくしてました。(ヘッドそのものは定価1万2千円と結構リーズナブルで一安心。)両機ともVISS、VASSマニュアル書き込みが可能ですので、当分使い続ける事になると思います。(VISS,VASS以前の問題として、前面端子を抜き差しする際に筐体が動いてしまうような、超ライト級のVTRしかリリースされていない現状では、買い換えるべき機種がほとんど見当たらないと言うのが本音です。) 99/03/01 01:25:40
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(TS)

NV-V10000発売当時のHiViが私のところにあります。とにかく、メカニズムへの凝り方が尋常ではない機械です。具体的に数値を挙げると、標準のワウフラッターが0.025%、3倍でも0.08%(WRMS) という驚異的な値を示しています。(HiViの1989年5月号46ページより)ちなみに、三菱HV-V1000はさらに回転ムラが少ないそうです。店頭でNV-V10000の絵を観たことがありますが、不安定感が全くなく、静止させてスチルにするまでビデオとは思えませんでした。ちなみに、NV-V10000のTBCは同期信号は付け替えますが、カラーバーストは付け替えない仕様です。逆に、FS900は標準モードに限り、カラーバーストを付け替えています。 99/03/01 15:10:22


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