ビデオデッキ、本音のインプレ

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あいさんの、「WV-D9000 vs HR-W5」興味深く読ませていただきました。私も最近、新しいDVデッキが出ないことに業を煮やしてPanasinic DV-10000を購入してしまいました。1年ほどW5のSDモードを愛用してきましたが、DV端子からデジタルダビングできること、テープが安くなってきたこと、W-VHSが今後も見続けることが出来る保証が無いこと(W7も出る様子ないし)から、DVへの移行に踏み切りました。 ですが...ある問題点が...

今回、W5 vs DV10000をアップさせていただくに際し、あいさんの文書をフォーマットにさせていただいています。(書く上で書きやすかったので。勝手にすみません。)

今回、素材として「ビバップカウボーイ」(4月17日放送)を録画していて、ちょっと気付いたことがあり、ぜひ書きたいと思いました。 「ビバップカウボーイ」でDV10000はPanasonic MiniDV60分を、W5はFUJI製WT-180を使用してW-VHS(SD)で録画したものを比較し、それに加えて「銀河英雄伝説(WOWOW放送)」をSONY 270ME2で録画したものとVictor製WT-180で録画したものの比較しました。DVはLPモード録画です。両機種ともに内蔵BSチューナーを使用し、DV10000とW5を同時に再生、入力切り替えで比較しました(入力ごとのテレビの画質調整条件は合わせてあります。テレビはキララバッソ21−ST10) 。

解像度についてですが、W5のSDのほうが少し高く感じました。DV10000は3DNRを切にしましたが、若干落ちるような感じです。意外でした。 W-VHS(SD)の弱点と言われる暗部のS/Nは、はっきりとDV10000のほうが少ないです。W5をスタンダードポジションにしてもまだ少し劣ります。 ですが、これは実はDV10000のNRが関係しているようで、後述の問題点が関係しているようです。 色ですが、あいさんのD9000では

>赤が朱色に、肌色が絵の具の肌色に…と全体にパステル調になり、色が浅めになります。

とありましたが、DV10000ではあまりそういう感じはないのですが、やはり、赤がW5のほうが強く発色しており、多分本放送の色に近いのはDV側なのだと思いますが、私はW-VHS(SD)の色付けが好みです。赤の発色が強いのはVictorの伝統のようですが、これは本当に好みの問題だと思います。 次に音質についてはあまり耳に自信はないのですが、あまり差が無いように思います。あえて言えばちょっとDVのほうが広がりがあるかなぁ。ノイズに付いてはまた比較してみます。今回はそれよりも、DV10000のグラデーションでの問題点を書きたいのです。

「ビバップカウボーイ」(4月17日放送)は暗い町中のシーンが多く、真っ黒から濃いねずみ色、紺色から青といったグラデーションが多く存在したのですが、なんとそのグラデーションが全然DV10000では表現できていないのです。たとえば濃紺の服なんかは片のあたりが紺、背中が黒とはっきりと2色になってしまったり、しかもその境目がモザイクのようにブロックになってしまったりしています。しかも結構大きなブロックで、21インチテレビで2ミリ角くらいある、肉眼ではっきり分かるものなのです。また、SDで濃い緑にノイズが乗っているようなところ(銀河英雄伝説のユリアン等同盟軍の軍服は濃い緑ですよね)がグラデーション+ノイズを処理しきれないらしく、緑のバックに所々に濃い緑のブロックが乗っているような感じになって、ひどく言えば緑と濃い緑の市松模様になってしまっています。 ほっぺた(頬の肌色のグラデーション)が3色で等高線を描いて段段になっていたり、暗い所にバックから明かりが照らされる所で明かりの周りが3段階くらいの等高線グラデーションになっていたり、ひどいです。質が悪いことで有名なデジタルCS放送でのアニメみたいです。もちろん3DNRは切です。 これに気付いてから、SDモードで録画したものをダビングしてみたのですが、それだとこうはひどくなりません。Sケーブルで繋いでいるからでしょうか? また、同じシーンをSONYメディアコンバーターでデコードしてみると、少し傾向が違い、ブロックが少しマシになりました。(でも解像度は落ちる。また、全くなくなったわけではなく傾向は同じ。)

これから考えるに、DV10000の3DYC分離か、またはDVのデコードのプロセスが悪いのではないでしょうか? それとも再生時のデジタルNRを完全には切れないのかな? 最悪なのはエンコードプロセスが悪い可能性もあるということです。これだと再生機を変えてもどうにもならないので、「一期一会」の録画がだいなしになってしまうことになります。 そんなに高い圧縮率ではないDVなのに、MPEG2の高圧縮のようなグラデーション潰れが起こるなんて残念です。 SONYユーザーの方はこんな事はないのでしょうか?

これを見る限り、DV10000の暗部ノイズの少なさは、ノイズを潰してブロック状にしてのっぺりと均一化しているNRのようなもののお陰のように思います。3DNR切でも録画時か、もしくは再生時にこのような処理をしているように思います。 で、結論のW5 vs DV10000ですが、「生き物地球紀行」などの風景の録画ではこのようなグラデーションは今の所気になったことはありません。むしろW5の暗部ノイズの方が気になります。これから言うと、私個人の考えでは、「アニメではW5(SD)はDV10000に勝つ。映画や風景ではDV10000の方が上」と思います。でも風景でもこのようなグラデーション潰れが起こらないとも限りませんので、「W5(SD)の方が確実で安心」と言えます。または、SONY機ならこんな事はないのかも知れませんが、あいさんの情報のこともありますし...

今回のことで、「DVといえども完全無欠のフォーマットというわけではない」ということをしみじみ感じました。 もしかしたら私のDV10000が欠陥かも知れません。他のDV10000ユーザーの方でアニメでそんなことは全然無いという方、いらしたら知らせてください。

ただ、最後に、DVのデジタルダビングはすばらしいです。適当に空いたテープにとって置いて、必要な所だけ、画質の劣化なく、フレーム単位でプログラム編集できるということはマニアにとって夢のようです。その日録りたい番組を全部1本のテープに録画しても、後で各番組ごとに別のテープに振り分けたり、録画順序が悪くて1番目と2番目の番組の順序を変えたいとき、1つめに入れた番組だけ消したいときなど、別のテープにダビングすることでキレイに整理して保存できます。しかもDV10000はSPモードなら音と映像を別々にダビングできるので、挿入すると繋ぎ目が分かりやすい音はそのままにしておいて映像だけ差し替えたりできます(しかもフレーム単位で管理して)。この点と、今後のフォーマットの存続性から言って、これから買うならDVをお勧めします。テープコストもLPモードで使えば、6時間45分(270分テープ)で3000円と、9時間3000円のW-VHS SDに近づいてきています。今のところLPモードでの再生互換性(私のDVカメラSONY PC-7,Victor DVL7で)は問題ありません。 ただ、本体の値段も安くなっているし、直しながらW5を使っていくのもいいでしょう。画質的には大きな差はないと思います。
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投稿者:ビデオキャプ吉

DVデッキが欲しい私にはとても参考になります。どうもありがとうございます。 私は、パソコンでメディアコンバータを経由したアナログビデオをDVキャプチャしているのですが、 パソコンで見ると色のブロックノイズ化が激しいです。 これはDVフォーマットは、輝度成分の解像度が 720x480 なのに対し、色差成分の解像度は たった 180x480 しかないのが原因だと思います。 でも、TVに出力するとあまり気にならないんですよね・・・・ DVフォーマットは色差成分の解像度が低すぎるし、またビットレート(圧縮率)も私から見ると低いので あまり画質が良いように思えないのです。 これはパソコン上の話ですので、TV上では気にならないのかもしれません。
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投稿者:アッキー

こんにちわ、かるきんさん。私もNV-DV10000を使っていますが、アニメで気になることはこれまでありませんでした。手持ちの「未来少年コナン」のLDをダビングした時には、劣化を感じさせるものはなかったと思います。もっと微妙な色彩設計をされたものだと影響が出たのでしょうか? -------------------------------------------------------------------------------- 投稿者:とった〜

この番組って「カウボーイビバップ」の事ですね?(笑) 17日放送分は私も NV-DV10000 で録画してあるので、とりあえず最初の方だけ速攻で確認して みましたが、確かにマッハバンドっぽい所や微細なブロックノイズが見て取れるのものの、全体的 にはそう大して気になりませんでした。

例えば冒頭で機関銃を撃ち終わった後にビシャスが入ってくるシーンでは、カーペットの部分に 不規則な段差が見られますし、部下達の輪郭に細かい粒子が見えたりしていますが、その後の 「占い師がこう言った」のセリフの部分ではカーペットが(粒状感はあるものの)きちんとした グラデーションを示していました。

まぁ、チューナーや Y/C フィルタがX5だったりするので単純に比較は出来ないかも知れませんが(^^;) 私個人としては一応DVには満足しています。 確かに完全無欠じゃないけど、例えば地震などで 上下に激しく微震動しているような場面を録画したりすると、VHSではそれほど気にならない 最近のデジタル系画質処理のアラがモロ判りになったりしますし(笑)
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投稿者:とった〜

あと保存に関しては断然DVでしょう。 なんせ W-VHS は基本的に VHS の3倍モードと一緒 ですから、互換性や経年変化に関して VHS の3倍が非常にナニな事を考えると、W-VHS による 永久保存には結構不安があると思います。 その点、標準モードでも長時間録画・省スペースの DVにかなり分があると思います。 テープ自体の耐久性についても、私の経験では塗布型メタルが全般的にかなり劣化が気になるのに 対し、DVテープは恐ろしいまでの耐久性を持っていると感じます。
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投稿者:かるきん

こんにちは。 皆さん、早速の返信ありがとうございます。 とった〜さん、

>この番組って「カウボーイビバップ」の事ですね?(笑)

ははは、お恥ずかしい。タイトルを書いていて、頭の中で「ビ〜バップ ハイスクール」て中山美穂の歌がめぐって(あ、歳がばれますね)ついつい(笑)。

>カーペットの部分に >不規則な段差が見られますし、

こういうものなんでしょうか?これも少し気になりました。

それより後の、(まだ見始めなので名前は出てこないのです、すみません)バーで飲んでいて、突然銃撃され、一人が足を打たれるシーンで、助けに来た人の服を背中からアップになるところでこの背中がブロックノイズだらけ。 その後、煙の中を逃げるところでも煙りによるグラデーションがところどころブロック。 その直後、暗いビルの外観でビルの壁の陰がかなり不自然。

>まぁ、チューナーや Y/C フィルタがX5だったりするので単純に比較は出来ないかも >知れませんが(^^;)

そうそう、W5SDで録画したものをSケーブルで入力してDV10000で録画してやるとそんなに気にならないんですよ。 なので、Y/Cフィルターがビクターの方が優れている(というかDVに合っている)のではないかと思っています。 ちょっと上記場面と、もし機会があればDV10000の内蔵チューナーから直に録画して見て、感想を教えてください。
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投稿者:Locus

かるきんさん、興味深いレポートありがとうございます。DV規格をよく知らないのですが、DVではMPEGのように量子化ステップが画像に応じて変化するのでしょうか?もし、変更されると仮定すると、同じ映像でブロックノイズの出かたに差があるのは、A/D変換までのf特やS/Nの違いによる量子化テーブルの差異によるものなのかなと、私は想像いたしました。うまくすると、DVフォーマットを通すことで、一種のノイズリデュ−スになったりして(笑)。
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投稿者:ボルタン

当方のNV-DV10000、DHR1000も同様の画質です。(内蔵チューナー使用) BVMでモニタしながらCMカットしているのですが、黒からグレーにグラデーションするはずの部分が、「黒→黒とグレーの縞模様→グレー」といった具合に見えてます。 CMカット後の液晶プロジェクタ視聴時は、うまい具合に暗部がつぶれて目立たなくなるので、あまり気にしてません(^_^;)。 エアチェックに限らずカメラ撮りでも同様の傾向がありますので、暗部の階調表現の粗さはDVフォーマットの限界だと割り切ってます。 しかし、かるきんさんのおっしゃるように、DVには『(ほとんど)劣化しないデジタルコピー』という強力なアドバンテージがありますから、私も「とりあえずDVに録っておく」事が多いです。 で、その後内容によって”そのままDV保存”になったり”SD保存”、”Hi8保存”になったりしてます。
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投稿者:とった〜

御指摘のシーンをちょっと確認してみましたが、確かにスチルにすると盛大にノイズや マッハバンドらしきものが見えてますねぇ。  ただ、動いている状態で見る限りは 単なるモヤモヤ感ぐらいにしか思えません(^^;) 動画でも気になったのは「ひとつ借りだ」の部分と、その後シンの背後を横切るシーン の画面左下部分がヒドかったぐらいですか… ただ、前にも書いたように「永久保存版」を考える場合、現状ではDVしか選択肢が 無いので、うちでは全てDVにしています。 ちなみに私が「永久保存版」に適すと判断する条件は「20年後に友人に貸し出せる」 だったりします(^^;) 一見簡単なようで、実はこれを満たすには様々な条件をクリアする必要があったりする…
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投稿者:あい

かるきんさんのDVデッキの評価、とても参考になります。グラデーションが不自然になるというのは私も感じていましたが、同盟軍の軍服が市松模様に…というのは衝撃です。特に暗部のグラデーション再現性では、ノイズの量は別としてDVよりもW-VHS(SD)の方が得意なのではないかと思っています。(私も含めて)皆さんがDVデッキに対してかなり辛口の評価をしてしまうのですが、それは期待の裏返しでもあります。期待が大きければこそ、評価が辛目になってしまうのです。確かにWV-D9000でも完璧ではありません(むしろ欠点が目に付きます)DVフォーマットだけのメリットがあるとすれば、デジタルダビングが出来てダビング劣化がなくなり、テープの世代管理という呪縛から解き放たれた事です。たとえば「To Heart」のOPで画面飛びが発生しても、その部分だけをW-VHS(SD)から損失補填(笑)して、本編だけは元のテープの内容を残す事が可能です。(ピンポンダビングの相手としてDCR-VX1000を併用)
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投稿者:かるきん

皆さん、こんにちは。かるきんです。 皆さんのお話を聞いているとDVフォーマットの限界の様な気もしてきました。 でも、W5のSDで録画したものをS端子経由でダビングするとあまり気にならないのは、説明が付かないので、Panasonicのサービスに来て見てもらうことになりました。実は、買った直後、ついうっかりソニーの少し前のMiniDVテープをかけてしまったので、ヘッドに汚れが付いて、そのせいで出ているノイズの可能性もあるからです。 でも今のところ、エラーらしきノイズは出たこと無いんだけどなぁ。

あいさん、市松模様というのはたとえで、完全にそうなるわけではありません。すみません誤解を招いて。四角いブロックが散乱している状態をそうたとえただけです。

>画面飛びが発生しても、その部分だけをW-VHS(SD)から損失補填(笑)して、本編だけは元のテープの >内容を残す事が可能です。

そうそう、私も銀河英雄伝説で、ついうっかり、DV10000の最初を録り損ねたのですが、(3月30日に購入し、設置したばかりだったのでミスっていて)、W5から損失補填しました。DVに一度落とし、フレーム数を合わせて挿入すればほとんど分からないように挿入できますね。音声だけはちょっと繋ぎ目が分かるので、音声だけ繋ぎ目の問題の無いところまで挿入し、映像はちょうど絵の切り替わるところまで挿入...といった具合に絵と音を別々に挿入(差し替え)できるのもGOODです。

永久保存版という時、20年後を考えると、W-VHSは辛そうですねぇ。でもW5が正常に動くうちにスーパーD−VHSに落として延命なんてこともありえるのかな。 それにしても、これから、保存したいたびにDVとW−VHSどっちにするか迷うことになりそうです。 両方で録るにはコストとテープの保存スペースが問題ありますし。
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投稿者:かるきん

こんばんは。 とった〜さんへ追伸。 カウボーイビバップ4/17分、再度見てみると、冒頭からブロックの嵐です。女の人(またまた名前が分からなくてすみません)が暗い建物に入るシーンなんて、入った部屋の中と女の人も周りがブロックだらけです。

ですが、あることに気付きました。私はテレビの画質設定をマニュアルで、コントラストはずっと下げ(ソニーで言う「ピクチャー」の項目を真ん中くらいまで下げ)、明るさをずっと上げて、暗い部分も浮き上がらせるような画質にしてみています。 カラーバーで言うと、下の右から2つめの3段階の黒の3つの差が分かるような設定にしています。本当は標準ではこの1つめと2つめの差が分からず、2つめと3つめが分かるように設定すべきなんですよね。確か。 でも、この設定では前述の銀河英雄伝説の同盟軍の深緑の服は真っ黒につぶれ、ボタンや襟や服の線があるかどうか分からないようになってしまいます。その他にも映画などを見ていて、暗い中に何か物があるのに、標準の設定では暗闇に隠れて何も見えなくなっている事が良くあります。劇場では見えていた物でも。こういう見えるべき物が見えないのは許せないので私はこういう明るめの設定にしています。この設定は業務用モニターPVM144Qでの再生に近いようにした気がします。

それで、これを初期設定というか、マニュアルでなく、スタンダードとかリビングとか(最近のソニーのはダイナミックなんてポジションがありますね)のポジションにすると.... なんと気になっていたブロックが全部真っ黒につぶれて暗闇(??笑?)に埋もれてしまうではないですか。 つまり、普通のテレビでは見えないような暗い部分でのみ起こっていることだったのでした。

ですから、一度、テレビの明るさをぐぐっと上げてもう一度カウボーイビバップのDV10000録画ものを見てみてください。

なんと、私の設定だと、一番最後の「To Be Continued」の画面でさえ、左斜め上から右斜め下へのグラデーションになっている(なってしまうのか?)のが分かります。これもDV10000で録画した物は綺麗なブロックが沢山並んでいます。テレビをスタンダードポジションにするとこの画面は真っ黒にTo Be Continuedの白文字になります。 これって見方が異常なのでしょうかね。 でも、あるべき映像はちゃんと録画されて欲しいし、少なくともSDモードではちゃんと録画されるのですから。
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投稿者:じゅんいち

問題の映像がたまたま手元にありましたので、ちょっと調べてみました。 暗部のブロックノイズですけど、あれはディジタルの階調一つ分なんですね。 ですから、非圧縮のディジタルビデオであっても、出ます。

#もっとも、四角い形にはならない

そう、8bitのディジタルビデオなんて、暗部の階調が見えるんですよ。

#ビデオ信号の性質上、暗部は見えてしまう。明部だとなぜか見えない ##だから、プロは10bit精度を要求したりするのですね

ようするに、DVの場合、ブロックに分けて処理するのですが、 そのブロック内での差が、ディジタルでの階調一つ分よりも小さかった、ということですね。 んが、隣のブロックとは、階調一つ分の差があるので、あのように見える、と。
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投稿者:TS

ここで話題になっている「ブロック模様」が 今一つよくわからなかったのですが、 意外なところで非常にわかりやすい写真を見つけました。 MAC LIFEの今月号です。

DVコーデックとMotion-JPEGで圧縮した画像の例が並んでいました。 込み入った被写体のアップでしたが、 確かにDVでは画面を構成するブロックが見えています。

>でも、この設定では前述の銀河英雄伝説の同盟軍の深緑の服は真っ黒につ >ぶれ、ボタンや襟や服の線があるかどうか分からないようになってしまいます。 >その他にも映画などを見ていて、暗い中に何か物があるのに、標準の設定では >暗闇に隠れて何も見えなくなっている事が良くあります。

それは、ブラウン管のガンマ補正が暗部を重視していないためだと思われます。 理想的な状態のモニターであれば、明るさを過度に持ち上げなくても 黒付近の情報まで出るはずです。

しかし、実際のブラウン管ではある程度の電流が当たった時点で急に蛍光体が 光りはじめます。(蛍光灯で調光機能付がほとんどないのはこのため) これによる暗黒部分の情報欠落を防ぐため、暗黒付近の情報を少しだけ持ち上げて 蛍光体が光るようにするのがガンマ補正です。

単なる明るさ調整と異なるのは、 ガンマ補正では映像の暗部の明るさのみを変えることです。 ガンマ補正を上手にすれば、黒は黒、白は白とした上で黒に近い灰色が表現 されますが、明るさを持ち上げてしまうと黒が灰色になったり、白付近が 飛んでしまうことになります。

もっとも、家庭用テレビの場合には黒付近の情報は黒に沈めて 見かけのコントラスト感を稼ぐという悪習があるので、 情報をとるか、映像の締まり、奥行きをとるかの二者択一になることが 多いです。

NV-DV10000の画質設計をする際には、通常の家庭用テレビを意識した 可能性があり、その場合には黒に近い部分の再現性を軽視する結果に なったことが考えられます。 (テレビでは見えないからビットを割り振らなくてよいとする)
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投稿者:じゅんいち

NV-DV10000の画質設計がどうとかいう話ではなくて、 8bit精度のディジタルビデオだから、です。 D1だって段差が見えます(当然マスターモニターで見る)
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投稿者:かるきん

TSさん、じゅんいちさん、レスをありがとうございます。 だんだん分かってきました。 私も、実はPVM-1444Qなら持っていますが、普段見るには小さくて... DVの限界ではないかということですが、それですとW5で録画したものをSケーブル経由でダビングするとそれほど酷いブロックにならないというのがつじつまが合いません。SDモードによって輝度が押し上げられているとか?でしょうか。
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投稿者:セヴァストポリ

W5の再生出力に1%程度のノイズが乗っていて誤差拡散されているとかあるかもしれませんね
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投稿者:とった〜

ビバップの「TO BE CONTINUED」ですが、うちの環境では画面の輝度に関係なく全画面が一様な パターンに見えています。 ただ、傾向として画面の左右辺、特に右端が若干明るく、右上コーナー部が更に明るく感じ ますが、これはかなり意地悪に見た場合の話です。 ちなみに、うちのモニターはアンダースキャン表示なので、左右の高輝度部分は普通のTVじゃ 見えないかも?(^^;)
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投稿者:かるきん

とった〜さん、実験君さん、レスありがとうございます。 実験君さん、こういう実験をして見たかったのです。でも全くの素人で、機材もなく、悔しい思いをしていました。ありがとうございます。これだとフォーマットの限界ということみたいですね。Panasonicの人に来てもらうことになっていますが、断わった方が良いかな? とった〜さん、そうですか、やはり本来は階調はないのですね。 DV10000のせいか、テレビのせいかわかりませんが、右下に向かって階調になっているというより、「TO BE CONTINUED」の文字の周りが引きずられて全体にグレーにアップして階調化しているようです。民生品の悪影響のようです。この週末にPVM-1444Qを出して(実は置き場も無く、実家の納屋(?)にしまってある)テストしてみます。 もちろん、スタンダードやシアターのポジションにしてしまうと真っ黒になります。
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投稿者:とった〜

実験君さんの実験結果はノイズによる誤差拡散効果と言った所でしょうか? ちなみに、とあるホームページ   http://www.geocities.co.jp/Playtown-Denei/2837/LRC.htm のサンプル画像を見るとDVによる劣化の具合が良く判ります。 DVは縮小するか NTSC 出力にでもしない限り使い物にならないってのは エライ言えわれようだ(^^;)


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