ビデオデッキ、本音のインプレ

[トップページ][前に戻ります][メルマガ購読]

投稿者:あい

またまたやって参りました。これで3度目、今度は外部の単体BSチューナーから入力、3次元Y/C分離するまでを共通の条件に揃えて、純粋にデッキ部の性能を比較してみました。これでもう「チューナーが違うから」とは言わせません。 使用機材:使用TVはSONY KW-32HDF9,BSチューナがSONY SAT-100GRX,ビデオがVictor HR-W5(W-VHS SD)とSONY WV-D9000(DV),比較対照用のデジタル録音にDAT SONY DTC-59ESJ,音声の比較の為にSTAX SRM-T1+SR-Σ(SIGMA)Proを使用

結線方法:映像系はSAT-100GRX->(コンポジット)->HR-W5(3次元Y/C分離はシアターモード)->(S端子)->WV-D9000(DV側) 音声系はSAT-100GRX(アナログ音声ダイレクト出力)->HR-W5(録音レベル調節)->WV-D9000(DV側) それとは別に比較対照のデジタル録音用にSAT-100GRX(デジタル同軸出力)->DTC-59ESJ(32kHz標準モード) 結線は全てSONY製980円ケーブル(YC-15GPC,VMC-15GPC,RK-G315GPC)使用 比較に使用した素材:「魔法使いTai!」1話(7日19:00〜19:30,BS-5chノンスクランブル) テレビの画質モード:AVプロ(色温度中、速度変調なし、DRCは垂直補正なしのゲームモード)で「AVマガジンNo.7」「AVマガジンNo.9」を使用して画質を暗めに調整

はっきり言って、「色再現以外にほとんど差がありません」互角です。どちらもほとんど同じ絵が出ていて、DVとW-VHSの画質傾向をあらかじめ知らない限りは判別不能です。肌色が黄色っぽく見えるのがW-VHSの特徴で、よりピンク色がかって見えるのがDVというのも、以前報告したのと同様です。一般にセル画で見られる色により近いのはDV側です。解像度に関しては甲乙つけがたく、どちらが優秀という事は言えません。色解像度に関しても互角で、色のハミ出しはどちらも同様の再現性です(だから判別しにくい)ただ、全体にSAT-100GRXの映像に関してはあまり解像度を欲張っていない印象があるので、DVやW-VHSの真の実力を充分に引き出していないのかも知れません。これならHR-W5内蔵チューナーの方が良い結果が出そうです。次に音声。これもSAT-100GRXからチューナー部のアナログ音声をダイレクト出力して、HR-W5でレベル調整(と同時にW-VHS録画)しながらWV-D9000に流し込んだのですが、これもW-VHSがDVより劣るという事はありませんでした。低域高域の再現性の低下やダイナミックレンジが狭いなどという事はありません。W-VHSとDVのどちらもビデオとしては水準を充分にクリアしていると言えます。ただし同時に録音したDATと比べると音の鮮度が落ちているのはW-VHS、DV共に同じで、ここにビデオとしての音質の限界を感じます。
--------------------------------------------------------
投稿者:fm5082

ここまで性能に差がないのに、W−VHSはお咎めなしで、デジタルというだけで補償金 をとられるDV(MD、CD−Rも同じ)はかわいそうな気がします。 チューナーも含めると、W−VHSより劣るDVデッキもあるのに....
--------------------------------------------------------
投稿者:TS

保証金の件ですが、記録方式および能力とは関係なく、 著作販売物を複製可能な機器が払わざるを得ない 「税金」のようなものだと思います。 アナログビデオの時代でも、コピーガードというかたちで パッケージソフトから上がる利益を守ろうと著作権者はしてきました。

一番不幸だったのはデジタル録音規格(DAT)の立ち上げ時で、 結局、SCMS+保証金(+改正著作権法)という大きな足かせを 背負う羽目になりました。(複製による遺失対価を払わされた上に、 複製世代を必ず制限される。) それに比べれば、DVにおける 「アナログで録画できるものは、複製世代制限なし」 というのはほとんど例外的に甘い対価です。

これはDVの特殊性(半業務用途。家庭用ではカメラ主体) ゆえの例外的措置だと考えられます。 現に、D-VHSではiLink端子がなかったり、(日立) デジタルCSしか録画再生できないといった、 DATよりきつい制約がかけられそうです。 個人的には、録画の自由と引き換えに、いくらかの「税金」を 払うことに異論はありません。 むしろ、ミニコン・ラジカセやVHSビデオといった数量の上では 無断複製の大半に使用されている従来規格が複製対価を払っていないことに 不満を感じます。
--------------------------------------------------------
投稿者:kagekiba

今、まさに、まほtai!で私も比べたところです。 私は、W5で受信して、SDモードとHRDVS1のDV と見比べました。SDの方が若干色合いが濃いく、DVは あっさりでしたが、輪郭や、文字の安定感は変わりません。 私のように、当直があったして、毎日家に帰れない職業にとっては 9時間とれるSDからDVの編集は、すごく安心できます。 ああ、SDモード有り難う、DVも有り難うってとこです。 なんか、レポートになってないや。 あいさんの冷静な報告有り難うございました。 SDで90時間分溜まってんですけどね,,,。とほほ。
--------------------------------------------------------
投稿者:おおふじ

あいさん、いつも詳しいレポートを読ませていただいて、勉強になります。また、W5の修理についてレスをいただいてありがとうございます。 今回の比較のうち、音質の部分について付け加えたいと思います。 音声の結線を見ますと、デジタル音声(32キロヘルツ)をチューナーでアナログ変換、W5のアナログ音声回路を通ってD9000でデジタル変換となっていますね。かなり、オリジナル音声にくらべて劣化すると思います。特に、AD−DAの変換をすることが劣化の原因として大きいように思います。 私が録画をアナログからDVメインに切り換えた理由は、主として音質です。主にBS−Bモードの音楽番組を録画します。アナログで録画していた時は、同時にDATで録音していました。今回のあいさんの実験結果と同じく、両者の音質にはかなりの差がありました。(視聴機器は私もスタックスイヤースピーカー ラムダプロシグネチャーです)

ソニーDHR−1000で録画するようになって、その音質差はなくなりました。DHR−1000はBSのデジタル音声をダイレクトに録音するので、DATでの録音と変わりません。再生で、DHR−1000のDA変換は、ソニーらしい、低音域のふくらんだピラミッド型の傾向になります。これが少し残念ですが、DHR−1000はには光デジタル音声出力があるので、それをDATに入力して、DATでDA変換させると、本当にDATでの録音と区別のつかない再生音になります。アナログ録音のVTRでは、どうしてもこのすぐれた音が残せません。BS−Bモードの良質な番組の音は、市販のCDやLDの平均的な音よりずっと高いレベルにありますので、現時点では、DHR−1000で録画するしかありません。 蛇足ですが、DHR−1000は地上波のアナログ音声もデジタル変換して、48キロヘルツで常時、光デジタル端子から出力しています。また、デジタルで録音しますので、地上波の音質も最良の状態で記録できます。私は、音質を重視される方には、DHR−1000での録画と、外部DACを通しての再生をお薦めします。
--------------------------------------------------------
投稿者:ひろみっく

DVでの複製回数の制限はかけられますよ。現在のアナログ波にはその信号が のっていないだけです。0か1かという制限がかけられます。 デジタル音声が絡むとDACの質が問われるので難しいところですね。 やはり、外付けにいいものを使いたいと思ってはいますが。適価なものが なかなかないですね。狙っているものはあるんですが。
--------------------------------------------------------
投稿者:ひろみっく

地上波に関しては、GRTを使いたいということがあってX7、VXG100、 GCT−500をチューナーとして外付けでライン入力しています。BSのみ 内蔵チューナー使用です。 というのは、地上波放送の音質がダイレクトデジタル記録してもしなくても 同じくらいのものだと判断しているためです。 もちろん、一部にかなりいい音質の番組もありますが。 むしろ、ダビング回数の制限をさけたいということが(音声についても)あ るので。私はあえてこの方法を使っています。このあたりは考え方だと思い ます。もちろん、現行の地上波ではもう1回のコピーに問題はないので、 変わらないといえば変わらないわけですが、将来別のものにデジタルコピー することとか考えると、デジタルコピーの回数制限が効いてくる可能性が あるわけですから。 私もDTC−77ESに光出力をついないだりしています。


[トップページ][前に戻ります][メルマガ購読]