投稿者:金星
検索でこのH/Pを見付けさっそくカキコします。
フィンランドの友達からVHSのビデオテープをもらったのですが、
なぜか映りません。音声はまあまあ聞こえるのですが、画像は
ほとんど映らず人影がなんとなく見える程度です。
向こうは220Vなのですがこの辺が関係あるのでしょうか?
どなたか分かる方がいらしゃったら教えてください。
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投稿者:あい
「なぜか映りません」とありますが、実は映らなくて当たり前です。「VHS、β」というような「入れ物の形の違い」以外にも、「NTSC,PAL,SECAM」という(目には見えない)「電気信号(磁気記録信号)の違い」が存在します。世界には主に3種類のテレビ放送形式がありまして(細かく分ければもっとたくさんの種類があります)日本が採用している「NTSC」という放送方式は、実は世界全体では少数派です(アメリカ、カナダ、日本、韓国など、アメリカ・カナダが大国であるものの、数で言えばごく少数)テレビ放送形式が違うと、ビデオに記録される信号の内容も違いますので、日本国内の家電店で一般の消費者向けに普通に販売されている国内向けビデオデッキ(一般にNTSCの規格に合わせて作られている)では、外国で記録された(=PALやSECAMの信号が記録された)ビデオテープは再生出来ません(ビデオの取扱説明書には必ず書いてあるはずです)
同じVHSという"入れ物"に入っていても、テープに記録されている内容が違うので、絵が出ないわけです。入れ物の違いは外観を見ればすぐに分かりますが、まさか中身の記録形式が世界各国で違うとは思っていないですから、こういう混乱が起きるわけです。ちなみに問題があるのは主に映像で、テープ上に音声を記録する場所(と記録方式)は同じ(テープ走行速度が多少違う)なので、音質は悪いながらも一応再生出来ます。それではこういう場合はどう対処するかというと、安上がりで済ませるならビデオ専門で気の利いた店では形式変換サービスをやっているところがたまにあります。
1時間あたり高くても2千円程度でしょうか…。もちろん著作権の問題をクリアしている事が必要ですし、内容によっては変換に応じてくれない場合もあるでしょうけど、個人がビデオカメラで撮影した旅行記録テープのようなものならおそらく問題ないでしょう。ご当地のテレビ放送やパッケージメディアのような場合はかなり問題が複雑になってきますので要相談でしょうね。
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