買い替えタイミングですが、私の場合は「新フォーマット導入」か「修理費高騰による修理断念」ですね。たとえばアナログMUSEハイビジョン導入に合わせてW-VHS(HR-W5)を購入したり、デジタルハイビジョン導入に合わせてD-VHS(NV-DH1)を購入するというのが前者です。後者にあたるのは過去に1度、S-VHS(SONY SLV-R7)がメカ全交換で修理費5万と言われたので修理を断念してVictor HR-X5(売価20万円)を購入した事があります。そのHR-X5も今は家族の部屋で細々と余生を送っていますが…。(DVとD-VHSの導入で、S-VHSを使わなくなったというのが理由です)
耐用年数というより稼働時間が問題でしょう。現代のビデオは以前に比べて耐久性が落ちていると思われますので、2,000時間でも怪しいのではないでしょうか。
「耐久性が欲しい」「高画質・高音質が欲しい」「予算は安く」この3条件を全て満足するような(S-)VHSデッキは「現存しない」というのが回答でしょう。特に耐久性の高さを求める事は、現行の新型ビデオでは困難かと…。画質はデジタル処理回路で加工して整形する事が可能になりました(これは技術の進歩と素直に認めます)が、その代償に頑強なメカと耐久性を失ってしまいました。
そして悲しいのは、「(S-)VHSビデオの耐久性について、今後改善される見込みがほとんどない」ということです。現代の(S-)VHSビデオは「修理するより新品購入した方が安い」使い捨て商品と化してしまいました。このような状況では、修理して使い続ける事を前提に頑強なメカを設計するだけ無駄とメーカー側が考えてもおかしくありません。
現在新品として販売されているビデオで、耐久性の要求をある程度満足させられるのは、唯一「SONY製据置DVデッキ(WV-DR5/7/9のDV側・DHR-1000)」だけでしょう。理由は「DV部のメカは手抜きが少ないから」です。メカにたっぷりと費用がかかっているので、製品売価は当然高くなりますが、耐久性は現代の(S-)VHSよりは上でしょう。
「もっと安く」「もっと安く」と消費者全体が低価格化をひたすら追求した結果が、「耐久性の欠如」という形になって現れている…というと言い過ぎでしょうか?耐久性が欲しいのであれば、それ相応のコスト負担が必要な時代になりつつあるということです。 |
|