一応三菱機限定で書きますと、
>>NE
ノイズイレース(サーチ)の略称。
通常サーチ中はドラムの回転とテープ走行にズレが生じるため5〜7本のバーノイズが
出ますが、このときドラム内のヘッド自身が動くことによってバーノイズを
積極的に減らす(ヘッドをテープ走行に追従させる)ための機構で、
1987年頃の高級機から搭載しはじめました。
搭載するためのコストに対して実現する機能の必要性等々の問題により、91年のHV-BS35を最後に搭載されなくなりました。
このヘッドの拾った信号は通常経路では取り出せなかったのか、NE搭載機には
必ずスリップリングがついています。
効果としては、現在Victorがタイムスキャン+DDドラム搭載機で実現しているようなことです。
1980年頃、松下のNV-10000がやはり同様なノイズレスサーチを実現していましたが
これにもスリップリングがありました。
>>スリップリング
通常ヘッドとの信号のやりとりは、ドラム内のロータリートランスを介して行われていますが
これが間に合わないとき等にドラムの上部中央に電極を立てて、当然回転するので
ブラシ状の電極で外の回路に信号を送ってやる機構。
>>モードコントロールスイッチ
カセットローディングメカの位置やテープ走行の状態(PLAY,FF,REW,STOP)を
マイコンが把握するための一種のロータリースイッチ。
>>ツインサーボ
デッキメカの名称で、テープ走行制御とテンションコントロールの
2つにサーボ制御を組み込んだためツインサーボと言うらしいです。
このメカを搭載した機種の特徴は200倍速(最高300倍速)早送り,0.7秒クイックスタート,
クイックサーチ,ジッターノイズ軽減(従来メカ比)だそうです。
「操作性の三菱」をつくりあげたメカだと言えるのではないでしょうか。
また、アルミダイキャストメカなのでやたらと頑丈です。 |
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