ヘムヘムさん、はじめまして
RDC-7を使っていますので、わかる範囲で答えさせていただきます。
まず最初に私の使用環境ですが
AVプリ: RDC-7
パワーアンプ:デンオン POA-T2, POA-T3
スピーカー:PMC TB-1×5
サブウーファ:ベロダイン FSR-12
DVDプレーヤ:東芝 SD-9200
CDプレーヤー:デンオン DCD-S10/2
これ以外にBSデジタルチューナー、D-VHSデッキなどを持っています。
RDC-7購入前は、AVプリとして DENON AVP-A1とレキシコン DC-2を組み合わせて
使っていましたが、AACデコーダ機能、DVD-A対応と操作性向上・機器接続の
簡潔化をねらって買い換えたものです。
使ってきているのは、デンオン、レキシコン、オンキョーとTHX陣営ばかりですがTHXモードの音はやや鮮度が落ちるので使用したことはあまりないですのでその点ご了承下さい。
> Q1.本体天板はどれ位熱くなりますか
少なくとも、手のひらをじっと乗せていられないほど熱くなります。
他の機器の積み重ねはしないほうがいいでしょう。
> Q2.スピーカーのCONFIGRATIONはTHXを含む全てのモードで全てのスピーカーをラージ設定できますか
できます。
> Q3.THXではサイドおよびサラウンドバックスピーカーはダイポール型を推奨していますが、ダイポール型ではない普通のスピーカーでもなんら問題はありませんか?
THXモードの一般的な質問ですね。
私はTHXモードよりも、ストレートデコードの音質が好きなこともあり、THXモードに
関しては聞き込んでいないので、この点を評価するのは難しいところです。しかし、リアに
ダイポール型ではないスピーカーを使ったとしても致命的な問題があるというほど、音質へのダメージはないと思います。個人の感じ方しだいでしょうね。
> Q4.dtsディスクリート6.1ch dts-esとPro Logic IIは満足できるコストパフォーマンスでしょうか
6.1ch環境にしていないので、dts-esはわかりませんが、Pro Logic II (Movieモード)については
特に従来のドルビーサラウンド収録の映画に適用すると、私の以前の再生環境
レキシコンDC-2のPro logicとは目を見張る差はあります。「ロマンシングストーン」や「ブレードランナー」あたりでは特にリアchの解像度が上がって音が緻密に
なったかのように聞こえます。
またドルビーサラウンド収録されていないステレオ収録作品についても、センターチャンネルのセリフ、
リアチャンネルの環境音、効果音の取り出しが自然に感じます。このような2chソフトをサラウンド化
するDSPモードは AVP-A1や DC-2にもあったのですが、センターチャンネルに音が集まり過ぎたり
リアチャンネルの残響成分が耳障りだったりで常用には耐えられませんでした。ところが、この
RDC-7のPro Logic II(Movie)ではサラウンド感が自然である上、解像度が高く音の鮮度劣化が少ないので
DSP嫌いの私にとっても使用頻度が高いモードとなっています。
一方、Pro Logic IIのMusicモードですが、CD再生、DVDのライブもの再生などに適用してみましたが
こちらのほうは残響感過剰で音の鮮度劣化も大きいように感じられました。Musicモードでは
音場をパラメータでいろいろと調整できるようなので、これはまだ私の調整不足かも知れませんが
CD再生に関しては普通の2ch再生を超えるメリットは感じられませんでした。
> Q5.THXは、dts, dts-es 6.1ch, DD 5.1chおよびPro Logic全てのモードで機能させる事は出来るのでしょうかできます。さらにBSデジタルのAACモードでも機能させられます。
> Q6.リモコンおよび各種設定メニューなどは、使いやすいのでしょうか
私はわりと最も使いやすいと思います。
やや大きい目のリモコンですが、わりと細いので手になじむ形です。各機能ボタンの形がそれぞれ
特徴のある形状をしているので、いろいろな機器のリモコンコマンドを覚えさせても使用者がその
ボタン位置を覚えやすいですね。
リモコン上部の液晶窓に、今リモコンはどの機器のリモコンをエミュレートしているかが表示される
のも便利です。ヤマハ、デンオンなどいろいろなAVアンプの学習リモコンを使ってきましたが私は
このオンキョー製が最もなじみやすいですね。
設定メニューに関しては、他のAVアンプと大差はないと思いますが、設定項目が多いので最初は
ちょっと混乱するかも知れません。(^^;
> Q7.RDC-7の長所および短所をお教えください
長所は、DVD-A、BSデジタル、アナログレコードプレーヤなど幅広いソース機器や
フォーマットに対応し、多くの機器を最小限の場所ですっきり接続できるという点でしょうか。
リモコン1つでこれらの多種多様のソースを再生モードとともに自由に選択して楽しむことが
できる操作性の良さは何者にもかえがたいです。
音質についてですが、一言では語り尽くせないものがありますね。
RDC-7を買うまでは、CDプレーヤDCD-S10/2のアナログ出力をAVP-A1に入力して聴いて
いたのですが、このプレーヤーのデジタル出力をRDC-7に入力して初めてステレオで
聴いたときの音質には驚きました。
DCD-S10/2の内蔵DACのほうが中低音の厚みはあり、高域もはっきりと出ているように
感じますが、RDC-7内蔵DACはそれよりも音がきめ細かく、しなやかな感じに聞こえます。
オーケストラなど聴いているとかなり、1つ1つの楽器の音像が生々しく分離する
感じで、臨場感が凄いです。ボーカルの声も伴奏とはっきり分離して前面に張り出して
きます。こうなると持っているCDを片っ端から聴き返したくなるというものですが、
映画を見る時間も必要なので、なかなか時間配分が難しいです。(笑)
ドルビーデジタル5.1chストレートデコードの映画再生音については、概ねレキシコン
DC-2よりも良好に感じる場合が多いです。特に声の生々しさと効果音の情報量の多さ、
きめ細やかさが際だっています。(最もDC-2が本領を発揮するのはロジック7という
7.1chモードなのでこのDC-2には不利かも)
短所はあまり見あたらないのですが、AVプリにしては大きく重いので(16kg!)
アップグレードに出すとき、手間がかかりそうですね。
流行の機能はてんこもりのRDC-7ですがヘッドフォンシアター的な機能がないのを
残念がる人もいるでしょうね。
以上のように至れり尽くせりのプリアンプですが
取り扱い説明書が従来版とアップグレード版に別れていて、やや見づらくなっている
ので要注意です。最初はDVD-Aのアナログ6chの再生方法がわからなくて悩みました。(^^:
購入されたら、特にアップグレード版取説の記載を見落とさないよう注意して下さい。 |
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