つい数年前より、突然劣化が見られなくなりました。これは
フジのデジタル化と一致しています。
プロ野球ニュースの映像は、生中継または生収録の映像を大急ぎで
編集を立ち上げてそれをさらに編集して流します。過去の映像の場合
はそれを元にしてさらに、というわけで、たとえば好プレー珍プレー
のところまで行くといったい何世代目なんだ、というような映像に
出くわしたもので、はっきりと劣化が見てとれました。
ところが、フジおよび取材ビデオの更新に伴いこれがある時期より
ほぼ全くわからなくなった。これは、明らかにデジタル化によるも
のです。
まあ、たとえばそういういわけでして。そう捨てたものでもないと
思いますよ。ただ、確かにそういうことに気を使いはじめたのはま
だここ数年レベルのことでして、民生でDVが登場した頃ぐらいか
らの話で。馬鹿にされますからね。ある意味、突き上げをしてくれる
だけの価値があったわけです。取材にDVも使われたりするように
なりましたし。
まだまだ、ちょっと少し古い映像になるとアナログのマスター、
それも編集済みの完パケのマスターしか残っていなくいのは当然の
話です。しかも、NHKの場合はさらにややこしくて、色々な
フォーマットが混在して使われているために、運が悪いとかなり悪い
マスターしか残っていない場合もありです。へたなマスターになって
いるよりも素直に1インチとかで残ってくれているほうがいいわけ
ですが、実際にはそこから別のものに移したものしか残っていなか
ったりするわけです。
で、移した時期によってはかなり貧弱なフォーマットであった場合
とかもあるようですので。このあたりは運のようで。
渡辺美里のは見たことがないんですが、だいたいにおいて完パケの
マスターの時点で結構既に劣化しています。しかも、暗いためゲイン
を上げたり調整したりで色々と劣化になる原因は撮影時から実はあ
るのでして。ある意味、仕方がないところもありますので。
それを、さらにコピーしていくわけですから、まあそんなに高画質
を期待するのは酷というものです。
むしろ、ろくなフォーマットがない時代に一発勝負で3管で撮影し
てその場でスイッチングしたようなものがあるとすれば、そのほうが
高画質になるわけでして。そんなことやってないと思いますが。
アナログの場合は結局世代が問題になりますからねえ。経年劣化だけ
の問題ではないと思います。 |
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