>電気は大切にというのが環境を考慮したオーディオ人という気がするのですが
例えば、電気湯沸かし器を使っている方は、恐ろしいくらいの電気の無駄使いをしています。1年365日真空管アンプをつけっぱなしの人とは桁がいくつも違うくらい。
そう言う人に、エコロジーを考えて、使う時だけ電気を入れなさいといっても、変人扱いされるだけでしょう。そのような電気を垂れ流す機材で溢れている環境で、趣味性が高く、一番電気の消費量とかに無頓着なオーディオといったジャンルで、そんな事考えてアンプの機種選びをすると言うのはかなり間違った感覚だなというのが、個人的な感想です。バランス感覚に欠けた印象を持ちました。
待機電流は、例えば、メータの上がり方を計れば分からない事も無いでしょう。あのぐるぐる回る円盤の早さでも感覚的には、、、
>恵まれた環境が無い人がオーディオを追求
そう言う話では無いんでは?その時々で何が大事かは変わるでしょう。育児が大切な時期に、他にかまけている場合では無いのでは?と感じた迄で、オーディオの為にひと部屋潰すくらいなら、子供部屋とかもっと有意義に使うべきだという、優先順位で行くと、オーディオなんて、生活の中で、子供とどっちが大切かなんて、比較する事自体間違ってますというつもりで書いたんですが。それに、そんなところでつっかかられても、そのての話がこの板に相応しいとも思えませんので、、、
それに、ちょっとした工夫で幾らでも両立は出来ます。その気になれば。真空管アンプと(ハッキリ言って、暖かくはなりますが、やけどする程には熱くなりません。保護カバーはその為にあるのです。)育児が両立しなかったら、昔の家庭では小さなお子さんのある家ではステレオが置けなかったんですか?という事になってしまうかと。別に恵まれた環境で無いと使えないような、そんな大層な物では無いんですが。(私は、良い音楽を小さいうちから聴かせてあげる事は、とても大切な、良い事だと思っています。そして、出来れば安らげる音楽で包んであげたいですね。
そう言う意味では、
>あと、上記の特性ですが、石よりも真空管の方が優れているのでしょうか?
は全くの空論になってしまいます。その空論を振りかざした挙げ句が、現在のトランジスタアンプのていたらくですから。
大事なのは、結果として、そのアンプでスピーカを鳴らして、
「どんな音楽を奏でてくれるか」で、静的な変化しない状況での実験データに頼った音づくりに終始したメーカーがそっぽを向かれている状況を生み出していると一般には認識されている様ですが、、、少なくとも、テクニクスやONKYOの技術者はそう感じている人もいる様です。
何度も書いていますが、オーディオ機器を作るのは、オシロスコープやテスターではなく、人間の耳です。
だから、100万円のアンプよりも、数万円のアンプの方が音が良いといった現象が幾らでも起こってしまうのです。そんなの、「理論上」はあり得ないでしょう?ゲインやdbでいくら議論しても、結果が付いて来ない以上は、空疎な物にしか聞こえて来ません。「耳」で追い込む事をしない日本のオーディオ機器に未来は無いと感じて、一部メーカは方向転換をして頑張っていますが、いまさら数値データの指標値を振りかざして議論するのはちょっと、、、無意味かなと。
結論を言えば、数百万円のレベルで機器をそろえれば、「石」でも出せます。
真空管なら、数万円、20万円のレベルでその域に到達しています。
「石」にこだわるなら、取りあえず「Solid Tube」とかの「石」を真空管のような使い方をしている技術者の作品や、Rotelあたりをわたしならお勧めします。(でも、いかなRotelもCayinのAS-300Bあたりとは比べ物にはなら無いんですが。それぐらい次元が違います。まあ、香港の設計技術者集団と中国の工場(SPARKで有名)が造り上げたあの内容は、定価こそ238,000円の設定ですが、中身的には50万円でも安い造りになっていますから。手配線で、キチンとハンダで結ばれた信号経路と、フロッピードライブを接続するパソコンのプラスチックのコネクタと同じ物で結ばれたマランツのスペシャルエディションと比較する事自体間違っていますから。あくまでもトータルでの作り込みのレベルの差も含めて、Monitor Audioの金属素材を用いたウーファーユニットがトゥイータに遅れないスピードのある低音を出してくれるその時に、キチンとした音場が形作られ、音像がハッキリと定位し、女性ヴォーカルの口元と、胸部の反響と縦に立体的に聴こえてくる、その生々しさが表現出来る訳です。それは石でも球でも出来ますが、その差は先述の通りです。設計次第ですが、そこで最近「石」よりも「球」の良さに引かれる技術者が増えて来ているのは、CESでの真空管アンプの新製品の増加を見ても明らかに見て取れるのかなとも思いますが、、、ウェスタンデジタルが300Bを再生産始めたり、、時代の流れですかね。
ちなみに、「石」がダメになって、似たようなもので修理すれば音が変わらないだろうとか、「石」なら簡単に修理出来るだろうというのは、素人の方はそう言う印象をもたれる方が確かに殆どなのですが、実際は、、、御興味がお有りなら、御自分で、信頼出来る方の声を直接聴いてみて下さい。やれない事は無いですが、普通はやらないし、やっても違う物になってしまいます。
300Bなら、どこの300Bでも同じです。よく、チェコの球はどうのこうのと言ったりされる様ですが、あんなのは思い込みですから。今は昔と違って選別管を使わなくても、最初から品質管理をキチンとして良い音の真空管が安く安定して供給されていますから、どれを使っても今迄聴いていた「音」が「石」の場合のように質的に変化する事はありません。
それに、例えば、KT88のアンプの殆どは、同系統の6550やKT100、EL34をバイアス調整だけで使えます。(このバイアス調整は同じKT88を使う場合でも、新品を差したら、調整してやる部分です。逆に言えば、石と違って、球がダメになっても、簡単に差し換えてバイアス調整すれば良いだけなので、素人でも苦もなく交換ができると言う意味で、トランジスタアンプとは全然違います。)
石を別の物に変えるなんて、まあ、聞いてみて下さい。そう言うふうには設計されていませんから。というか難しさのレベルが全然違います。
もっと言えば、今述べた出力管に限らず、ドライブ段で良く使われる定番の12AX7Aに至っては、大概バイアス調整が必要無い設計になっているので、ただ差し換えるだけでOKです。もちろん互換真空管の5751, ECC83に差し換えた場合も調整は必要無いです。
プレート電流云々の話をされるのであれば、半導体は電気が半分流れて信号が汚染されているという言い方をする人も居ますし、3極管は電子そのものが飛び出して増幅している非常にピュアな増幅素子だという表現をされる方も居ます。
私は聴いてみて音が良ければ何でも良いです。そして限られた少ない予算の中では、音を求めると、、、
と、いう意味もあって、
>トランジスタアンプであまり高い物を買うのは、かなり贅沢だなと感じます。
と書きました。おなじ大枚20万円払うのなら、長もちして、20年30年使えて、何よりも20万円のトランジスタアンプとは比較にならない素晴らしい誰が聴いても分かる「音楽」を聴かせてくれるアンプを選びますというだけなので。ゲインはどうでも良いです。それにゲインにこだわって、低ゲインで設計したテクニクスの竹シリーズはどう評価されますか?結局出来上がった今手に入る製品がどうなっているか、どういう音を聴かせてくれるか?それを議論するのは意味があると思いますが、そこに繋がらない議論には興味を感じません。悪しからず。 |
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