> CEC のヘッドホン出力は、かなり「さー」というノイズが載っている
> 事は間違いないようで、ヘッドホンアンプとの併用が、
> 現実的かもしれません。
KOSSのヘッドホンを使用される場合に限って言えば、こうした音源機器の
ノイズを気にする必要はありません。
私はKOSSのPortaPROを使用していますが、KOSSの携帯用ヘッドホンは
量感のある低域・芯のある明瞭な中域・ストンと落ちた高域が特徴です。
決してER-4SのようなHi-Fi調ではありません。
一言で言えば、非常に「熱い」音色を持ったヘッドホンです。
細かな音がかなり整理されてしまうので、音色のディティールが重視される
クラシック系の音楽にはまったく不向きですが、一般的なロックやJ-POPを
聴いた時のハマリ具合は、他に代え難いものがあります。
全体にルーズでありながら、大きくバランスを崩していないというのも、
この価格帯(実売\8,000前後)では貴重な特徴です。
こうした音色傾向の副産物として、音源機器のグレードを選ばないという
メリットがあるのも見逃せない点です。
チープなヘッドホンアンプの「サー」という残留ノイズは聞こえませんし、
音源がMDでもmp3でも、それなりに楽しめる音が出てきます。
(音質の悪さはきちんと判別できますが、Hi-Fi調のヘッドホンから出てくる
ようなイヤな音にならず、そのイヤな部分が緩和されて聴こえる感じです)
KOSSを使うのであれば、ポータブルCDプレイヤーは見た目と価格で選んでも
問題はないと思いますよ。
付属してきたオマケのヘッドホンよりは良い音で聴きたいが、それほど音質に
こだわるつもりは無いという方や、価格や使い勝手を重視される方には最適な
ヘッドホンです。どうかお試しを。
余談ですが、私も元々はHi-Fi調を追い求めていた人間なんですが、KOSSを
使い始めてから、オーディオの呪縛から解き放たれたというか、非常に楽に
音楽を楽しめるようになりました。
今までとは別の視点が得られたという感じですね。
肩の力を抜いて聴くには良いヘッドホンだと思います。 |
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