>さーらさん
私が、企業はHDTVを推進したがらないんじゃないかなぁ、と考える理由です。
>99年3月末迄にハイビジョン受信テレビは合計77万台出荷されています。
(平成11年10月19日 「CS110度問題の現況」(社)衛星放送協会広報委員会 より)
>ハイビジョン・テレビ+M-Nコンバータなどでハイビジョン番組が見られるテレビ
>1,825,000台 (1999年2月末現在) (社)日本電子機械工業会 調べ
一年前のデータですが、これまでずっとアナログハイビジョンをやってきてHDTVを受信可能と思われるTVが累計で260万台ほど。まあ、DVDなどの普及で増えてきてはいると思いますが、1999年のカラーテレビの総出荷台数が約350万台ですから、相当に増えたとしても累計で400万台を越えるくらいでしょう。
しかもあくまでも累計ですので、店頭展示品もすでに廃棄された分もすべて含まれているわけです。このうちのどれだけのテレビにBSデジタルチューナーがつくでしょうか?
半分についたとしても、当面の市場は200万台ほどでしかありません。個人的には、アナログハイビジョンTV自体は累計で77万台ほどしかないということからも、当面は100万台は行かないだろうと思っています。
ちなみに、
>NHKのBS放送を視聴している家庭は実質1300万世帯あると推定されています。
>有料放送であるWOWOWは250万世帯を突破しています。
(平成11年10月19日 「CS110度問題の現況」(社)衛星放送協会広報委員会 より)
ということで、SDTVレベルの買い換えで満足しそうな市場はかなり大きいです。HDTVはダウンコンバートして表示することにしてSDTVをメインに据え、安価なチューナを提供するという考え方なら、HDTVに比べかなりの市場が見込めます。
さらに、メーカーはアナログハイビジョンで行政の言うことを信じて苦い経験をしていますから、無理をして小さい市場に投資をするとは思えないのです。
>放送局は、今のところはHD主体でやるようですね。3局分もコンテンツを作る余裕が
ないというのが実際のところではないですか?
これについては、景気づけのアドバルーンになってしまわなければいいが、と危惧しています。機械が売れなかったら、この通りには行かなくなる可能性も十分あると思います。
それに、3局分といっても、地上波やアナログBSとのサイマルで1局、古いコンテンツの再放送で1局、BS独自で1局とすれば、収録機材の少ないであろうHDTVで1局やるのとそう手間は変わらないんじゃないかと勝手に思ってます(^^; |
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