全年2月8日の投稿[89件](4ページ目)
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『反転ノイズ・・・?』
Web https://homer-c.cyou/
投稿者:1104 投稿日:2000/02/13(Sun) 01:52:24
字幕などにノイズが現れる・・・。これを反転ノイズだと教えて
いただいたのですが、(教えて下さった方、ありがとうございました。)
クリーニングでは直りませんでした。 これはもうどうしようもない
ものなんですか?? 修理などで直るものではないんでしょうか?
この反転ノイズというものに詳しい方おられましたら、ぜひ教えて
下さい。よろしくお願いします。
基本的に『反転ノイズ』というものが何なのか分かってないもので・・・。
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[529へのレス] Untitled 投稿者:むさし 投稿日:2000/02/13(Sun) 09:30:46
少し難しくなるかもしれませんが。説明します。
VHSでは輝度信号をFM変調してテープに記録します。
FM変調では周波数の変化で信号の強弱を表していますが、
字幕はたいてい中白外黒になっていますので、
最大から最小へと急激な変化をしています。
その周波数の変化範囲がVTR側の復調回路のリミットを越えると、
最大と最小を読み違えて反転ノイズとなります。
(本当は単純にはそうならないようになっているんですが、
ややこしいので中略)。
丁度FM音声放送で同調していないときに、
大きな音に合わせて「ザッ」と言うのと同じです。
リミット範囲は多少は調整可能なので、
メーカーで改善可能なはずです。が、
やはりビクター系には及ばないと思います。
松下もデジタルプロセス以前は反転出にくかったんですが。
ここからは推測ですが、
・信号処理のデジタル化により、帯域制限が厳しくなった。
・ノイズ対策が甘いので、帯域制限を厳しくすることで
ノイズ低減を図った。
この辺がメーカー・機種間の性能差になっているのでは。
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[529へのレス] Untitled 投稿者:Initial T 投稿日:2000/02/15(Tue) 12:59:52
久しぶりに初心者の掲示板を覗かせていただいたのですが、かなり濃い内容が多いですね。(^_^;
びっくりしてしまいました。
すでにむさしさんのフォローが付いていますが、少しちがうような気もするので補足させてください。
音楽をカセットテープに録音する場合を考えてみます。ラジカセなど性能の悪い機械を使ってカセットテープを再生してみると、録音前と比べて高音部が減少し、音がこもったように感じることが多いと思います。これは磁気記録の特性でして、高い周波数(この場合、高音です)になるほどレベルが低下してしまうという性質があります。
ビデオでも同じことがいえます。
字幕のエッジなど急激に白と黒が変わる個所をFM変調と呼ばれる方式で処理しますと、高い周波数成分を多く含む信号になります。音楽でいうと、高音の成分が多いのと同じようなものだと思ってください。これを録画して再生しますと、カセットと同じように録画したはずの高い周波数成分が減少してしまいます。
ここからがカセットとは少し異なる点です。さきほどFM変調という方式を使っているといいましたが、再生した信号を元に戻す処理が(FM復調)が必要になります。ここで再生した復調前の信号が録画時よりなまっていても、FM復調をすると、かなりきれいな信号を得ることができるという性質があります。カセットテープの場合、再生した信号がなまっていると、それがそのままなまった音になりますが、ビデオの場合、再生した復調前の信号が多少なまっていても、FM復調すると十分な映像を得ることができます。
ところが、あまりに復調前の信号の高域がなまって、ある一線超える(少し難しくなりますが、周波数軸を交差できなくなった場合です)と、まったく正常には復調できなくなるという性質もあります。白になるはずが黒に復調(反転)された映像になってしまいます。これが反転ノイズです。
これは再生VCRの性能にも大きく依存します。再生能力が高く、高域の信号も忠実にテープから読み取ることのできるデッキではあまり発生しません。ところが同じテープを再生しても、高域をうまく読み出せない性能の低いデッキでは発生してしまいます。またヘッドが汚れたデッキでも同じことがいえます。
本来はこういうことが起きないように、録画時にもある処理をすることになっているのですが、そもそもそれがうまくできていない場合もありますけどね。
Web https://homer-c.cyou/
投稿者:1104 投稿日:2000/02/13(Sun) 01:52:24
字幕などにノイズが現れる・・・。これを反転ノイズだと教えて
いただいたのですが、(教えて下さった方、ありがとうございました。)
クリーニングでは直りませんでした。 これはもうどうしようもない
ものなんですか?? 修理などで直るものではないんでしょうか?
この反転ノイズというものに詳しい方おられましたら、ぜひ教えて
下さい。よろしくお願いします。
基本的に『反転ノイズ』というものが何なのか分かってないもので・・・。
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[529へのレス] Untitled 投稿者:むさし 投稿日:2000/02/13(Sun) 09:30:46
少し難しくなるかもしれませんが。説明します。
VHSでは輝度信号をFM変調してテープに記録します。
FM変調では周波数の変化で信号の強弱を表していますが、
字幕はたいてい中白外黒になっていますので、
最大から最小へと急激な変化をしています。
その周波数の変化範囲がVTR側の復調回路のリミットを越えると、
最大と最小を読み違えて反転ノイズとなります。
(本当は単純にはそうならないようになっているんですが、
ややこしいので中略)。
丁度FM音声放送で同調していないときに、
大きな音に合わせて「ザッ」と言うのと同じです。
リミット範囲は多少は調整可能なので、
メーカーで改善可能なはずです。が、
やはりビクター系には及ばないと思います。
松下もデジタルプロセス以前は反転出にくかったんですが。
ここからは推測ですが、
・信号処理のデジタル化により、帯域制限が厳しくなった。
・ノイズ対策が甘いので、帯域制限を厳しくすることで
ノイズ低減を図った。
この辺がメーカー・機種間の性能差になっているのでは。
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[529へのレス] Untitled 投稿者:Initial T 投稿日:2000/02/15(Tue) 12:59:52
久しぶりに初心者の掲示板を覗かせていただいたのですが、かなり濃い内容が多いですね。(^_^;
びっくりしてしまいました。
すでにむさしさんのフォローが付いていますが、少しちがうような気もするので補足させてください。
音楽をカセットテープに録音する場合を考えてみます。ラジカセなど性能の悪い機械を使ってカセットテープを再生してみると、録音前と比べて高音部が減少し、音がこもったように感じることが多いと思います。これは磁気記録の特性でして、高い周波数(この場合、高音です)になるほどレベルが低下してしまうという性質があります。
ビデオでも同じことがいえます。
字幕のエッジなど急激に白と黒が変わる個所をFM変調と呼ばれる方式で処理しますと、高い周波数成分を多く含む信号になります。音楽でいうと、高音の成分が多いのと同じようなものだと思ってください。これを録画して再生しますと、カセットと同じように録画したはずの高い周波数成分が減少してしまいます。
ここからがカセットとは少し異なる点です。さきほどFM変調という方式を使っているといいましたが、再生した信号を元に戻す処理が(FM復調)が必要になります。ここで再生した復調前の信号が録画時よりなまっていても、FM復調をすると、かなりきれいな信号を得ることができるという性質があります。カセットテープの場合、再生した信号がなまっていると、それがそのままなまった音になりますが、ビデオの場合、再生した復調前の信号が多少なまっていても、FM復調すると十分な映像を得ることができます。
ところが、あまりに復調前の信号の高域がなまって、ある一線超える(少し難しくなりますが、周波数軸を交差できなくなった場合です)と、まったく正常には復調できなくなるという性質もあります。白になるはずが黒に復調(反転)された映像になってしまいます。これが反転ノイズです。
これは再生VCRの性能にも大きく依存します。再生能力が高く、高域の信号も忠実にテープから読み取ることのできるデッキではあまり発生しません。ところが同じテープを再生しても、高域をうまく読み出せない性能の低いデッキでは発生してしまいます。またヘッドが汚れたデッキでも同じことがいえます。
本来はこういうことが起きないように、録画時にもある処理をすることになっているのですが、そもそもそれがうまくできていない場合もありますけどね。