AV機器ユーザーの本音

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『M様の声』
使用機器、ヤマハ DSP-AX

 [インプレッションリポート第1回]

一般ユーザーの方は、6万〜10万のAVアンプとどこが違うか、疑 問であり購入にも勇気が入りましょう。ちなみに私は同社のDSP -R995(現在実売7万強)も別室のサブシステムに使用しており比較 しながらの駆け足インプレッション第1回です。

音の感じ・・・R995は暴れん坊です。とかくパワーを感じます。 これはこれで楽しいもので、ヒートやアルマゲドンでも十分堪能 できます。しかし、繊細な音は苦手の様で分解能に欠けます。音 がひとつの固まりの様です。実際問題、これ何を言っているのか なぁーというシーンもありました。それでもシネマDSPのサラウ ントの威力は、すばらしく感動する瞬間もありました。

AXに取り替えると(SPはは5.1Cシステムのまま)、一瞬パワーダウ ンしたような気がします。音量を上げていっても音割れや歪み等 が極めて低く微細な音も聞き取れるので、音が大きいと感じませ ん。サラウンドも極めて自然で音場が漂うような感じです。もち ろん実際は音はかなり大きいはずです。フロントの音とリヤの音 が分離せず自然に一体化する感じは最高です。

ダイハート2の吹雪が本当に自然に吹雪いていて聞こえ、それだけ で感動してしまいました。(R995のサラウンドとはリヤからも音が 出て臨場感を増すだけで迫力はあるが一体感は低い)
 [インプレッションリポート第2回]

(お詫び)前回、DSP-AX 1の「1」が脱字、5.chが「5.1C」と誤入力されていました。申し訳有りませんでした。

さて、第2回です。前回は同メーカーのDSP-R995との比較でリポートしました。今回は、ちょっとした問題点を2つから・・・ 「大きなボディ」実物をご覧なった方は、十分おわかりと思いますが、幅・高さ・奥 行き共に巨大です(おまけ:重い)はっきり言って横幅は標準的なラックで、ギリギリです。

もちろんサイドパネルの飾り部分は外せますが、外すと音質的に悪化する感じで す。奥行きもかなりあるので、ケーブルの引き回しも考えると、導入予定を検討の方 は、今一度ラックの寸法と設置場所を確認すべきです。放熱の関係上、「ギリギリ入 る」は、いけま せん。

「背面端子」豊富な入出力端子はセレクター的にも大変魅力です(足らない方もいる でしょうが)。但し、ケーブルの取り回しは間隔が狭く非常に厳しいです。特にス ピー カーケーブルは、バナナプラグを使用しないと、信号ケーブルと絡み収拾がつきませ ん。又、使わない端子は、基本的に保護キャップを使用するべきです。ケーブルがゴ チャゴチャになるのは、生理的にも音質的にもよくありません。

  なにやら、話が脱線しましたので、復旧します。

-新しいバーチャルサラウンド、バーチャルヘッドホンサラウンド- ヤマハとしては、珍しくバーチャル機能の採用になりました。まずはバーチャルサラウンド。ソニーさんの お家芸には、かないませんが、自然に「リヤから鳴ったような気がする」という点では、 合格と言えます。無理に音を拡張してませんから、本当にバーチャルON?という時もありす が、おおむねいい感じです。スピーカーをchにして、リヤスピーカー有りに設定して再生してみれ ば、効果は実感できます。但し、実音源には、かないません。特にフロントエフェクト・リヤセンター出力 を持つ本機はやはり、9.chが一番です。しかし、リヤスピーカーを設置できない人には朗報か もしれません。

次ぎは、バーチャルヘッドホン。これは、評価が難しいです。確かに、遠ざかっていく車や、周囲の 環境音はいいんですよ。ただねぇ、台詞の聞こえる位置が、頭の真ん中の後ろなんで、個 人的には気に入らないです。一体感は、とてもいいんで、深夜の映画鑑賞には重宝して ますが・・・。

-(リヤセンター)-

本来は、EXの作品で評価を下すべきですが、私はヤマハのDTS EXデモDVDしか持っていませ んので、ご参考程度に。最初から言っちゃうと、とてもいいです。DVDはアクション一筋って方 は最高ですね。音に包まれます。リヤかピーカーの位置が不適切で中抜けの方も、おおむねい い感じになると思います。スピーカーマトリックスの割に押しが強く、ぐいぐい鳴ります。5.1chソフ トの「スピード(5.0ch)」「スピード2」の爆発音に包まれる感じは、しびれました。有ると 無いとでは、はっきり違います。ただ、一部のシーンでは、音が不適切な場面もありました が、それを差し引いても魅力です。最後にDTS・EXは、凄いです。早く普及しないかな・・。

3回に続く。
   [ヤマハDSP-AX1インプレッションリポート第3回]

なんか大変遅くなってしまいすいません。ここんところDVDを購入し 続け、じっくり2回3回と見てましたら、改めてDSP-AX1は、すばらし いと思いました。

CDの再生について-エフェクトを切ると、音が窮屈です。DSPを入れる と、音が生き返ります。多数のプログラムが用意されていますから、 コンサートホール・ライブハウス等ソースを変身されて楽しみもアッ プです。特にライブのソースなんか、拍手が後ろから包まれていい感 じでした。改めて思ったのは、各スピーカーの音色の統一と、適切な セッテングの重要性です

。元々2chをサラウンドするのですから、DSPのパラメーターの調整も 大事ですが、基本が、できていないと効果半減どころか、逆効果です 。DSPの使用については、邪道と思う人も多いとおもいますが、私と しては、積極的な使用をおすすめしたいです。

ビデオの再生について-ドルビープロロジックなら、まだ楽しめます 。センターとSWも動きますから。モノラルソースは、センタースピー カー1本だけで、寂しい限り。ボーズの様に5本出るといいな・・思う 今日このごろ。もっともビデオテープは、めったに使いません。DVD未 発売ソフトの為、持っているだけです(LDは、置き場所上、却下)

DVDの再生について・・・本機が最も得意とするソースです。特にdts は、音が痛い位強烈な音が出ます。リヤセンターを使うと、本当に包 まれます。怖い位です。もちろん優秀なソースによるところも大きい のですが、「ランボー3」のような2chドルビーデジタルの作品でも、 映画らしい音で、鳴るから、見てて本当に楽しい。ガンガンボリュー ム上げてしまう。この付加価値がシネマDSPの威力なんだ、と感動しま した。            第4回(え?まだ続くのと思われるかな?) 続く