逸般人の方々紹介コーナー |
(1)標準音声にFM記録(但し残念ながら当時はモノラル)を採用 (2)独立したPCM音声記録方式採用 (3)酸化鉄系(当時クロム系もBASF,SONYにはあった)テープでなくメタルテープと蒸着テープ採用 (4)回転消去ヘッド採用。 メーカー側が、しきりに宣伝していた世界127社統一規格、長時間モード採用は、あまり気にしませんでした。当時AV業界の勢力分布はβグループが事実上崩壊し、βフォーマットがソニー独自規格となりソニー自身の都合で高画質化を果たそうとしているとき、VHSグループは新たな参入メーカーを迎えて、互換性を優先し、デジタルメモリーを使った特殊再生機能で、お茶を濁していた時でした。 高画質化は1983年に方式は異なるがβグループ、VHSグループともに従来のリニアトラックNR付きをあきらめ、FM変調記録方式で果たしていました。そんな仲で、β規格は1995年ハイバンドベータ(SL−HF900)、1986年にスーパーハイバンドベーター(SL−HF3000)と従来ベータフォーマットと両立する規格で映像マニアの気をひく作戦を取りましたが、ベータ方式の劣性は明らかで、ソニーは、8oVCRで勝負するしか手がなかったのです。そんなベーターを目尻にVHSグループは1987年、従来VHS規格と全く互換性はなくても、1インチVCRに迫る高画質を売り物にSVHS方式を販売しました。当初、私の所有する映像を映し出すモニター(プロフィールKX27HF−2)やセレクター(AVH3000)がビデオ入力のみで、接続可能か心配でしたが民生用SVHS第一号機のビクターHR−S7000はビデオ出力装備していることが分かったので6月に発売と同時に購入しました。 購入前のポイントとなったのは次の点です。 (1)水平解像度400本1インチVTRに迫る高画質 (2)ハーフローディングによるVISS 購入と同時に後悔したのは販売促進用についてきたデモンストレーションテープを見ると、当時最高の画質を誇ったLD以上なのに、SVHSテープでSVHSモードで録画したものを再生すると画面がノイズっぽく、従来のVHSモードの方が高画質に見えるという現実です。ちなみに録画ソースがLV(パイオニアCLV−9000)でもこのことは変わりませんでした。 モニターが問題だと思い、S入力端子付きの(NEC C29R5)を追加購入しても輝度が幾分あがったようにしか見えなかったことです。今思うと解像度とSN比のバランスと記録時のYC分離の精度が甘かったのですが期待が大きい分、非常に落胆し、SVHSは2度と購入しないと心に誓いました。EDβも当時購入予定でしたがSVHSの痛い経験上購入を見合わせました。その代わりBSチューナーとパラボラアンテナを購入し実験放送の時代から視聴していました。 そんな中で1992年BS放送のWOWOWが放送予定となり、VCRを追加購入しなければならなくなりましたが、その中で候補となったのが1992年に先行するEDβ、SVHSを十分研究し開発されたHiです。第一号機のEV-S9000は規格化されたFM音声2トラックが見送られ1トラックのみなので購入をためらいましたが、BSチューナー内蔵の1992年販売されたEV-BS3000はBSチューナー部は未消化でしたがVCR機能はトップクラスで購入しました取り扱い上では、あんなに埃に弱かった8oVCRがローディングと同時にヘッドクリーニングを行う機能のおかげで、ヘッドクリーニングの手間はVHS並となり、画質上ではSVHSにあったノイズっぽさもなく、VHSにありがちな眠ったさもなくBS放送を、そのまま録画再生するには十分なクオリティーだと実感し、テープの大きさを考えると、これからは8o時代と思いその後アナログCS放送(スカイポート通信サービス、CSバーン、スカイポートTV)それぞれ専用にVCRを購入しました。 1992:WOWOW用ソニーEV-BS300 1992:スカイポート通信サービス用(CSN1ムービーチャンネル)ソニーEV-S1500 1992:スカイポートTV用(スターチャンネル)ソニーEV-S2500 1993:CSバーン用(衛星劇場/現在シネマジャパネスク)ソニーEVS1100 1993:地上放送用/編集用東芝E-800S(1) 1993:NHK衛星放送用東芝E-800BS(2) 1994:ハイビジョン実験放送用ソニーEV-NS7000 1994:衛星放送追加用ソニーEV-NS9000 1994:予備/再生用ソニーEVPR2 今後アナログCSがデジタルCS放送となることから録画しても見る時間がなくなるため、もうVTRを購入することもないでしょう。 |