ビデオデッキ、本音のインプレ

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投稿者:コチ

Homerさんをはじめ、みなさん、こんにちは。 いつも楽しく拝見しています。 でもこのページに来ると本当に物欲が次から次へと湧いてきて、目の毒ですね。^^; さて、私も最近「DVかW-VHSを1台買おうか」と思い始めました。 みなさんの書き込みをみていると画質的には私のレベルでは 両方同じくらい満足できそうなのですが、どちらにするか本当に 迷っています。特にランニングコスト、保存メディアのしめるスペースと 将来性も含む商品の寿命と耐久性がです。D-VHSの動向も気になるし・・・・。 そこで教えていただきたいことがいくつかあります。ご意見を伺えれば ありがたいです。 現状では東芝のA-SB88とレンタルビデオ用に安物のS-VHSを使用してます。

●使用目的; BS、WOWOWのエアチェックオンリーで、大半が映画です。編集はほとんどしません。 地上波もほとんど無視。LPモード、3倍モードもおそらく使用しません。 録画は週に2,3本(6,7時間)でその中で気に入ったものだけ残して行くつもりです。

●検討機種 D-9000とW5です。安いところを探せば、値段も大体同じくらいですね。 D-700も考えなくもないのですが、使いもしないVHSが付いてるのは あまり気が進みません。

具体的な問題は主にランニングコストに関わる部分です。 ●DVテープの最大録画時間と値段はどれくらい? いろいろ調べてみたのですが、最大録画可能な時間とそのテープのおよその 値段がまだわからないでいます。私が見たところ180までしか見つけられな かったので、その上があるなら教えてください。それにしてもDVテープは 高いですねぇ。基本的にDiskメディアで出ていないものをテープに残していこう と考えているので、下手するとDVD2枚(輸入盤)が買えてしまうDVテープの 値段は「ちょ、ちょっと待って」という感じです。安くなっていくのだったら問題 ありませんが、スケールメリットが出てくるほど売れるかどうかもまだわから ないですし。フォーマットの寿命という点ではW-VHSよりまだ先がありそうですが。

●耐久性に関する曖昧な質問(でごめんなさい) 機械というのは所詮壊れるものだし、単純に答えは出ないと思いますが、 W5は製品の先が見えないことがあって、保守料、故障の頻度などかなり 気になっています。新製品が出そうもないと考えると、6,7年は元気に 動いてくれないといくら性能が良くても抵抗があります。ヘッドなんかも 交換するとすごく高そうですし。最近の押すとへこむような筐体の軽い軽い ビデオデッキよりはだいぶいいのでしょうが、みなさんのW5の「健康チェック」、 不具合の頻度はどれぐらいでしょうか? またプロ用放送機器は別にしてSONY製品には私はあまりいい印象がないので、 D-9000の方も作りの面でどうなのか知りたいところです。

●ハイビジョンがデジタル化しても、W5では録画できるのでしょうか? わたしは現状のアナログハイビジョンのデコーダーも持っていませんが。

●D9000のチューナーとS-VHSの性能について。 あまり評判の良くないチューナーとS-VHSですが、どれくらいひどいものか、 見当がつかないでいます。出来の悪さがW5と比べて悪いのか、私の 持っているSB88程度のものよりも悪いのか、それより更に下の機種 よりも悪いのか・・・。SB88程度であれば、所詮おまけだしまぁ いいかなと思っているのですが、どうなのでしょう?

デジタル放送開始が近い/D-VHS/セットトップボックスなど、これから2,3年 で新しいものが次々出てきそうで、いまなにかを選ぶのはとても難しい時期 なのかなと思っています。いろんなものを買い換えなくてはならなくなりそうで・・・・。 現実には絶対無理ですが、「誰か最高・最上のフォーマットをひとつ決めてよ、 そしたらそれを買うから」と言うのが本音だったりします。いずれにしても長く 使える成熟した良い製品が少なくなりつつあって、とても残念な気がします。
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投稿者:あい

W5 vs D9000、この質問はまさに私のためにあるような質問です(笑)実際に両方を購入して数ヶ月の間使い比べてみました。

・信頼性

D9000のDV側はメカにふんだんにコストがかかっています。DHR-1000と同じという話も聞いていますから、業務用とほぼ同等の信頼性はあると見て良いでしょう。W5は長い歳月の間に熟成されたVHSメカの中で適度にコスト削減したメカを用いています。D9000のS-VHS側は激しくコスト削減されたメカを用いています。HR-W5のメカは幸か不幸か反応が遅いのでテープに優しそうである程度安心出来ますが、D9000のS-VHS側はテープの扱いが乱暴そうで、保存テープの為には使いたくありません。せいぜいレンタルテープの再生が関の山です。 ・テープのランニングコスト DVではSONY製で最大270分テープがあります。DVのSPモードで連続4時間30分の録画が出来て、実売3,000円です。一方、W-VHSだとSDモードで連続9時間の録画が出来て、実売2,500〜3,500円です。単純計算すればSDモードはDVの半額です。4時間30分というのは微妙な線で、長時間の大作だと2本入りません。9時間あればうまくやりくり出来ると思います。DVデッキ購入前の現時点で「DVテープは高いなぁ」と感じているようなら、DVは避けた方が良いと思います。きっとランニングコストのあまりの高さに、途中でエアチェックを挫折してしまうでしょう。私がDVを使えるのも、テープ消費量が少ない(アニメ番組の録画保存だと1作品あたり3ヶ月に1本程度しか消費しない)からで、週に6〜7時間分もDV保存となると、そう遠くない時期に財政が破綻するのは目に見えています。

・実際の使い勝手

W5とD9000を使っていますと、所詮D9000は普及機である事を思い知らされます。3次元Y/C分離の細かい設定は出来ないし(おまけにバグ付きだし)インデックスの書き込み・消去操作は出来ないし、編集機能も最低限度、画質調整機能さえ付いていません。機能の充実度で言えば、W5の方がずっと上です。HR-W5にRM-V300という専用リモコンを組み合わせれば、他社ビデオ(もちろんA-SB88を含む)も編集の受け側に使えるのは大きいです。D9000では編集は自己完結が基本、つまり他デッキとの連動は基本的に考慮されていません。

・DVとW-VHSの画質差

D9000とW5の比較になりますが、内蔵BSチューナーの出来を比較するとW5の方が上です。DVフォーマットの優位性を生かし切れていません。実際のエアチェックでは、DVとW-VHSで評価が逆転する事も充分あり得ます。DVと言えどもブロックノイズの発生が恐いので、デジタル記録だからと安心は出来ません。過去にもD9000とW5で数度に渡り比較を行いましたが、「DV録画は完全無欠ではない」事を知っておく必要があります。 ・デジタルハイビジョンとW5 デジタルハイビジョン放送のW5での録画ですが、デジタルハイビジョン放送をアナログハイビジョンテレビで見る事が出来るようになれば恐らく「可能」だと思います。またそうなる確率はかなり高いと見ています。W5のハイビジョン録画の仕組みはハイビジョンのベースバンド記録、つまり伝送規格に左右されない方式なので、ベースバンド信号に戻す事が出来れば伝送がMUSEだろうがデジタル方式だろうがW-VHSにとっては関係ないでしょう。デジタルハイビジョンのデコーダーにアナログのHD出力(Y/Pb/Pr)さえ付いてくれれば、W-VHSの未来は約束されたようなものです。W-VHSがDVに逆転勝利、という今後のシナリオも充分あり得るのです。DVは現状ではハイビジョン放送の記録は出来ないのですから(規格上は一応可能ですが、もし将来実現したとしても(テープ走行速度がSPモードの2倍)DV270分テープに連続2時間15分ではコストが高くて実用的ではありません)

・DVとW-VHSの将来性

必ず出てくるこの話題、私はW-VHSの将来についてかなり楽観視しています。テープ供給ですが、W-VHSと同一のテープを使用しているという説もある業務用のDIGITAL S規格が存在する限り、W-VHSテープが市場から消滅する事はないでしょう。入手性ですが、はっきり言って現時点ではDVの270分テープを探すよりW-VHSテープの方が入手が楽ですから、W-VHSはテープが入手難という指摘は当たっていません。また、D-VHSなどの新規格ですが、D-VHS1号機を見る限り考慮する必要は全くありません。およそ使い物にならないと思えるからです。また、機械のメンテナンスの問題ですが、W5は既に3年間以上現役機種であり、この記録は今後も更新され続けるでしょう。後継機種が発売される可能性は薄いですが、それは同時にW5が旧型品にならない(=部品保有期限は更新され続ける)事を意味します。部品保有期限は製造終了後最低8年、つまり今この瞬間に製造が終了しても2007年までは部品がある(=修理が出来る)事になります。実際には2010年頃までは修理可能だと思います。フォーマットを維持する機種が1機種しかない場合、その機種の保守体制は長く残されると推定出来るからです。(ちょうどEDV-9000のように…)

それにデジタル記録は今後コピー規制が次第に厳しくなっていくと思います。もしかしたら一度もデジタル記録が出来ないテレビ放送が出現しないとも限りません(デジタルCS放送では実際にそうなりつつあるようです)。しかし、そんな中でもW-VHSのSDモードは存在価値を失う事はないでしょう。W-VHSがデジタル記録ではないという事が、逆にコピー規制の厳しい映像の記録が可能になる(かも知れない)という事に結びつくからです。 雑誌で「W-VHSは将来性の不安からユーザーに勧めにくい」という論調を良く目にしますが、私はその指摘は当たっていないどころかとんでもない認識違いであると思っています。前述したようにデジタルハイビジョン放送の記録に対応可能である事も考えると、W-VHSの将来は順風満帆とまでは行かないまでも悲観視するには当たらないと思います。 最後に一言。「W-VHSを買っても、ぜったい、大丈夫だよ…」 (元ネタが分からない人、ごめんなさい…)
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投稿者:TS

個人的意見としましては、WV-D700の買い足しをお勧めします。

>D-700も考えなくもないのですが、使いもしないVHSが付いてるのは >あまり気が進みません。

ソニーの Sは再生性能が最低なので、(録画性能は普通) たとえWV-D9000でも、A-SB88に再生画は劣ります。 具体的には、色(横引きノイズと、赤が紫による。原色の膨張)と 輝度のぎらつき感(中域強調の結果)で差がつくと思われます。 使い勝手はサーチ速度を除いて良好ですが。 VHS側はテープワリワインダーにでも流用しましょう。

>具体的な問題は主にランニングコストに関わる部分です。

テープがパッケージメディア(LD、ビデオソフト)に対して 決定的に有利なのは、繰り返し録画できることです。 とりあえずDV録画しておいて、一回再生します。 内容、画質、音質がテープ代に見合うと思えばそのまま残し、 つまらないと思えば、S-VHSにダビングしてDVカセットは使いまわせます。

落とし穴があるとすれば、ご指摘のとおり、長時間カセットの供給不足です。 カタログ上では270分(4時間半)まであるはずですが、 MiniDVカセットとの供給量の差は無視できません。 地方在住者は通販やまとめ買いしかありません。

>またプロ用放送機器は別にしてSONY製品には私はあまりいい印象がないので、 >D-9000の方も作りの面でどうなのか知りたいところです。

D9000、D700とも、DV側は業務用と共通のメカニズムを積んでいます。 これが、このシリーズの最大の魅力です。 WV-D9000のもうひとつの弱点は、DV側の3次元Y/C分離回路です。 特定の絵柄が入ると同期が飛ぶ現象が確認されています。 映画の場合、一番組あたりのテープ消費量が多いので W-VHSのSDにも魅力はあるのですが。。。 ある規格において一メーカー一機種になってしまったら、 進歩の恩恵を受けることは絶望的です。 Beta、Hi8PCM音声を経験したものとしてお勧めはできません。
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投稿者:あい

TSさんの意見もごもっともです。否定するつもりはありません。私が何を言いたいかというと「WV-D700は充分検討に値する」という事です。実際にD9000を使ってみれば分かりますが、D9000のS-VHS側を使う事はほとんどありません。D9000稼働時間の95%がDV側で、S-VHS側の使用率はD9000稼働時間の5%にも満たないでしょう。DV側がメインで、S-VHS側は完全なオマケと化しているのです。私もD9000を購入する以前は「D700はちょっと…」と思っていたのですが、実際にD9000を購入してもS-VHS側を使う事はほとんどありませんでした。どうせVHS側はほとんど使うあてがないのですから、D700を購入しても同じ事です。実売12万円で購入するビデオデッキとしては、D700は抜群のコストパフォーマンスだと思います。外部にBSチューナーを接続する必要はありますが…。
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投稿者:コチ

あいさん、TSさん、詳しいコメントをありがとうございました。おふたりのおっしゃることは違いますが、それぞれによく理解できる内容で、ますます「迷う楽しみ」の深みにはまりつつあります。^^;。D-700も含めてもう少し「苦しむこと」にします。こういう時期が一番楽しいんですから。 なかなかいいタイミングで上の方にD-VHS新型のプレスリリースが出てますね。ほとんど調べもしないで質問するのは気が引けるのですが、現状のDVとD-VHSではデータをデジタルでハンドリングしてテープで記録すると言うところまでは同じようですが、カセットの種類(大きさ?)はともかく、記録方式の特徴などどのような違いがあるのでしょう?←せっかくW5とD9000とまで絞り込んでいても、こういうのが出てくるとすぐに浮き足立ってしまうポリシーのない私です。^^
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投稿者:なさりあ

D700おすすめの方が多いようですが、これって3DY/Cセパ がついてないんですよね?画質にはあまり影響ないんでしょうか。 D9000の3次元の評判悪いみたいだからこっちの方がいいんで しょうか?
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投稿者:スワロー

DVに3DY/Cセパレータってそんなに重要なファクターではないように思います。 なんといっても圧倒的な高画質ですし、残像などの副作用もあるらしいですから。 率直に申し上げて、ダビングしない、テープコストを安く上げたいならW5(W5同士でのダビングでも結構劣化するとの報告が過去ログにあります)、 TSさんのように(私もですが)ダビングのマスターとしての用途も考える、もしくはSDモードの将来性に不安を感じる、多少テープコストがかかっても良いのならDVだと思います。 私はダビングマスター&過去の資産を現時点での最高の形に残したい(とりあえず)がためにDVを選びました。 そんなわけで、TSさんに一票。 それと、SDはビクターのみのためW5以降に後継機が出るのか不鮮明で、EDβの二の舞いになるのが恐い... あと、日立のD−VHSという選択肢も増えましたねー。悩みは深いことと察します。
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投稿者:140IRE

D700とD9000のYC分離について。 D700のほうはドット妨害がひどくてチラチラします。 購入するならD9000をお勧めします。実際、私は、D9000を購入後にD700を追加購入しましたが この性能の差に唖然となり、\145000で買ったものを、秋葉のA-amp買取センターに¥84000で 買い取ってもらいました。購入してからわずか2日目のことでした。 早速その日、D9000を¥185000で購入したことをご報告いたします。 おかげで、ボーナスはすべてD9000につぎ込まれてしまいました。(*_*)
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投稿者:アメリア

GCT-500等のゴーストクリアチューナをD9000にコンポジットで接続した場合場面によっては同期が乱れて音飛びしたり、 またゴーストクリアチューナ以外でも画面が歪んで色調がおかしくなったりします。 S接続で入力すれば問題ないのでそれならD700でも構わないことになります。 使用目的がBS、WOWOWオンリーとのことなのでそれならDHR-1000のダイレクトデジタル録音が魅力す。 ただしWOWOWのスクランブル放送はデコーダからアナログ入力になってしまいますが・・・。 DHR-1000のBSチューナはビクター機よりリンギングが多いので画をとるか音をとるかが分かれ目でしょうね。
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投稿者:スワロー

あ、そうなんですか。D700とD9000ではそんなに違いますか。 わたしは両者を見比べたわけではないので、身をもって体験された方の意見を聞いて、 私の意見(3DY/Cセパレーター云々)は無視してください。
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投稿者:コチ

みなさま、様々なご意見ありがとうございます。W5とDVといえばそれこそAVファイルの「テープメディア頂上決戦」のような話題ですから、それぞれにいろんな意見やこだわりが出てくるわけですね。 DHR-1000は最初は考えたのですが、予算的に足りなくてパスです。D-700とD-9000に関しては品質について意見が分かれるようで、難しいところです。

それにしても昨日の日立のD-VHSで他の話題はみんな吹き飛ばされたという感じですね。私自身もちょっと様子を見て、良さそうであればこれも考慮のうちに入れようと思っています。状況によっては人柱かも・・・・。現実的に考えればBSデジタルがそのまま録画できるようになるには時間がかかりそうだし、デジタル放送→デジタル録画の世界は著作権という伏兵がどういう風に動くかまだ見えないので。私にとってはDVよりランニングコストが安く、W5より安心してテープを増やせ、S-VHSよりも良い画像でテープスペースが半分になるとすればあれば非常に魅力が大きいです。ビクターからは7時間D-VHSテープも発売がアナウンスされてますし。 残念なのはこの機種を2台買ったとしても、ダビング時にD/Aコンバータを2度も通さなければならない画になるということでしょうか。あとはドリルの穴あけ修練が必要かも・・・ ^^:
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投稿者:える

無劣化で記録出来るDVは大変魅力に思います。将来のデジタル機器までの「つなぎ」として考えるならこっちではないでしょうか?(もちろん、DVがそのまま定着しても良いのですが) 問題は、将来のデジタル機器との間でデジタルダビング出来るかどうかですね。(結構大きな問題だ・・・。)
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投稿者:じゅんいち

「今」が重要なのであって、あんまり先のことを考えてもしかたがないのではないでしょうか。 さしあたり、DVのようにディジタル規格であれば、他のディジタル規格との 相互変換が可能ではありますから、なんとかなるだろう、というのは言えるかもしれません。 規格が死滅するにしても、そういう変換系をサポートしてもらえる程度には 市場が大きくなっていないとまずいかもしれませんが。


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