No.124
MDはグレードによって音質は変わるのか
===========================================//本日の発行部数:3713//====
マガジン音と映像とAV機器 2000/10/28発行 Vol,116 https://homer-c.cyou/
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▼MDはグレードによって音質は変わるのか▼
●[クッキー氏]
最近MDのメディアがすっかり値下がりしているのか
74分×3本で300円なんて値段がついていたりしました。
MDのメディアは値段によって音質など変わってくると思いますか?
昔のメディアと今のメディアで音質が変わってきてる物なのでしょうか。
デザインが古いだけで安いのなら別に安いのでいいと思うのです。
デジタルだと変わらないのではないか?と思うのですが・・
どうでしょうか。
●[Compile氏]
私は、大きな差はないと思います。エラーが多い少ないで、
極端に音質が変わるとは思えないし、
銘柄を隠された状態でこれは××メーカーの何グレード
とかってわからないレベルだと思います。
D/A変換された後の状態が大きいとおもうので…。
ただ、わかる方もいると思うのでそう言う方々を
否定するわけではありません。
でもメーカーからあれだけたくさんの種類のものがでてくるから
多分違いってあるのかなぁって思います。
●[2001:a氏]
音の違いはCompileさんがいわれたようにエラーレートの違いによる
部分が大きいと思いますが、実際の製品の差は思ったよりあります。
メーカーによる差、同じメーカーでも新旧の差など。
おもしろいのは、その違いが単に元のソースへの忠実度の高さ
(低さ)として出てくるだけではなく、高域が強調気味、
音がつまり気味など、キャラクターの違いとしても現れてくるのです。
聴き比べるとけっこう楽しめますが、そもそもMDという
フォーマットがそうした違いに目くじら立てるようなも
のではないと思うので、ふだんは、あまり気にせずに使っています。
強いていえば、マクセルの製品を選ぶことが多いですが。
●[6no. 氏]
何度も書いてますけど、技術的に優れたものが適正に評価されずに
市場から消えていくのを防ぐためにもまた書かせて頂きます(^^;。
(耳タコの方、すみませんm(__)m)
ディジタルの記録メディアによる再生品質の差は、リアルタイムに
「読み出しながら音を出す」ことをしなければ生じません。
一旦PC等に読み込んで、ソフトウェアATRACデコーダと
光出力付き音源ボードでDACに出力する場合でしたら、
データの記録メディアが何でありましても(MOでも紙テープでも)、
音源ボードのクロックジッタを除き全く同一の出力が得られます
(データさえ同じであれば)。
データのエラーに関しましては、MDのATRAC圧縮では訂正できない
エラーがありますとその圧縮解凍ブロック単位である数十ミリ秒程度が
まとめて飛んでしまい、「プチ」というノイズになります。
従いまして、CDの様にエラーが増えますとこっそり補完されて
徐々に音質劣化を招く…という事にはなりません。
また、そのためにMDのエラー訂正能力はCDより強力になっています。
つまり規格を満たしていますメディアでしたら、
安くともエラーはまずありません
(ホコリなどには気を遣う必要がありますけど)。
メディアによって音質が変化しますのは、「読み出しながら音を出す」
という通常の使い方をされた場合です。この場合、
メディアの回転のし易さによってモーターにかかるトルクなどに
差が出たりします。
例えば…手で回すと、半回転はスムースに回るのに、
残りの半回転は何かにスレているのか回転に抵抗がある、
という安物MDディスクがあるとします。
このディスクをかけますと、
MDプレーヤのモーターは半回転毎ごとに回転トルクが変動し、
変なEMIノイズを増加させます。
これはグランドレベル変動の原因にもなり、ヘッドホンから
「モーターの回転ノイズが聞こえる」とかいうことにも繋がります。
私の古い携帯MDプレーヤがそうなのです(+_+;。(←ついでにヘッドの
シーク音まで聞こえます) この場合、
メディアは回転がスムースで回転時の慣性モーメントも
大きく均一である方が良いのは明らかです。
その方が電池も長持ちしますし。というわけで、
私は現在TDKの高性能品を愛用しています。
他にも回転時の耐振動特性や記録磁性体の磁気性能など、
高性能品は色々と特性がアップしています。
磁性体特性が低いとエラーレートが増加し、
リトライを多発させシークのノイズも多くなります。
耐振動特性が低いとピックアップがトラックをトレースする時の
制御電流が増加します。いずれも電池の減りも早くなります。
AC電源駆動の高級なMDデッキでは、悪いメディアでも安定して
駆動できたりしますから、メディアの差は廉価マシンの方が
影響が大きいように思います。(特に電池で動くもの)
●[2001:a氏]
ちょっとわからないので、再度教えを請いたいのですが。
MDはいったんメモリーに信号を蓄積してから読み出すわけですが、
これも「再生しながら音を出す」に入るのでしょうか。
また、後段に「磁性体特性が低いとエラーレートが増加」、
という部分がありますが、冒頭のMDのエラーレートについて
書かれたこととの関係がよくわかりません。
なお、ぼくが各社のディスクを視聴してみたときは、
ソニーのMDS-JA3ESを使いましたが、「ブチ」というような
ノイズはまったく出ることなく、アナログメディア、
たとえばカセットテープの聴き比べをするような感じの音の
違いが感じられました。
どうも頭の悪い生徒で申し訳ないのですが、
そのへんの裏付けを教えていただければ幸いですm(_ _;)m。
●[Compile氏]
<<何度も書いてますけど、技術的に優れたものが適正に
評価されずに市場から消えていくのを防ぐためにも
また書かせて頂きます
技術的に評価されずに市場から消えていく?どういうことですか?
そんなつもりで書き込みをしたつもりは全くありません。
あくまでも自分の感想であり、
すべての方にこれを押し付けるつもりはもうとうありません。
(少し言葉が足りなかったかもしれませんが)
基本的に評価するのはその製品を買う人です。
(また勘違いなことを書いているかも知れませんが…)
ただ書き込みを見せていただき、大変勉強になりました。
またいろいろと教えていただけたらと思います。それでは
●[4004氏]
この手の話題でいつも疑問なのですが、そんんんなにメディアを
回転させることが負担になるのなら、なぜ、せめて1曲分くらい
バッファに溜めて再生するというようなアプローチの製品が
出ないんでしょうか? (それともあるんでしょうか)
私はポータブルMD使ってますが、バッテリ節約のためか
15秒ほど読んではバッファに溜め、その後1分間くらいはディスク
の回転を止めバッファから再生しているようです。この間は、
すくなくともジッタとかモータ駆動のノイズとかいう問題とは
まったく関係無くなりますよね?
●[6no.氏]
Compileさん、申し訳有りません、
言葉が足りませんでしたのは私の方みたいですね m(__;)m 。
えっと、私のRESの内容は、全てクッキーさんの
『デジタルだと変わらないのではないか?と思うのですが・・
どうでしょうか。』というご質問にお答えしようと書いたものでした。
過去にも同じ内容のお話を何度も書いていますので、
リピートの言い訳としまして先頭2行を後から
追加させて頂いた次第なのです(^^;。
何となく『「過去ログ○○参照」で済むものをわざわざ書かなくても…』
と言われる方もおられるかな~と思いまして…。
それ以外の他意は無かったのです(汗)。
>技術的に評価されずに市場から消えていく?どういうことですか?
えっと、例えば政治的なマーケティング戦略の差で、
技術的には優れているのに競合製品に敗退したり、
差額に見合うだけの付加価値が理解されず
高級機が売れないためメーカーも廉価機に走ってしまったり、
とかのことです(^^;。
マニアの方々には、多分一度は『長所がもっと広く理解されて
いればこんなに廃れるはずは…』と無念に思われたご経験が
あるのではないでしょうか(^^;。
●[6no.氏]
>MDはいったんメモリーに信号を蓄積してから読み出すわけですが、
>これも「再生しながら音を出す」に入るのでしょうか。
どのくらいメモリに蓄積するかで変わりますね(^^;。
メディアを回転させるためのモーター駆動と、
ピックアップのサーボコントロールが、
DACのD/A変換と同じ時間に並行して実行されている場合は、
全て「再生しながら音を出す」に入ると思います。
そして、その時モーターやソレノイドの発します
EMIノイズや電源ノイズは、そのままオーディオ信号の
クォリティに響いてくるわけです。
メディア一枚分、MDなら140メガバイトを全てメモリーに入れ、
再生中にメディアもピックアップも停止しているのでしたら、
入らないと思います。
>後段に「磁性体特性が低いとエラーレートが増加」、
>という部分がありますが、冒頭のMDのエラーレートにつ
>いて書かれたこととの関係がよくわかりません。
大変失礼しました、ご指摘通り非常に紛らわしかったですね(^^;。
冒頭のエラーレートは「エラー訂正後のエラーレート」の
意味で使いました。
「磁性体特性が低いとエラーレートが増加」のエラーレートは、
ピックアップで読み出しました生データのエラーレートの
意味で使いました。
生データのエラーレートは、磁性体特性によって左右されます。
しかし、規定以下のエラーレートであれば音飛びガード機構
(リードリトライ機能+緩衝メモリ)を含みますエラー訂正機構で
完全に修復されますので、
生データのエラーレートがどんなに低くなりましても
ATRACデコーダが出力しますディジタルデータはエラー無く
同一になります。つまり、
ATRACデコード後のリニアディジタルデータのエラーは
皆無に等しく、誤っているディジタルデータが原因で音質が
低下することは殆どありません。
仮にエラー訂正不能な程のエラーが出た場合は、
「プチプチ」というノイズになります。
ただし、エラーセクタ読み出しのリトライなどによります
ピックアップのサーボノイズ量には差が生じますので、
その点では生データのエラーレートが低い磁性体特性の
優れたメディアは有利と言えます。
ということになるわけです。…このEMIや電源グランドノイズが
DACやクロック発信回路、SPDI/Fバッファに与えます影響は
それなりにありまして、
アナログ量的な音質の劣化となって反映されます。
グランドノイズをシンクロで見ていましたらわかりますが、
モータが回るだけでノイズ振幅が発生するのです。
そしてメディアによりノイズの周期、振幅はマチマチです。
恐らくクロック発信回路でも同様ノイズにさらされて、
クロック波形を汚し、精度を低下させているはずです。
この場合、メディアによってアナログ的な音質変化が発生する
ことになります。
2001:aさんのおっしゃる音の感じの違いとは、
後者の現象が原因のものと思われますので、
非常に妥当な評価だと思いますよ。
●[2001:a 氏]
6no.さん、ていねいな説明をありがとうございました。
おかげさまで、いろいろな疑問が氷解しました。
Compileさん、横から口を出して恐縮ですけど、
6no.さんが「何度も書いてますけど、技術的に・・・」
と書かれていたのは、直接、Compileさんの書き込みに
対応するものではなく、AV界にしばしば見られる、
デジタルだから安くても音がいいというような
カタログセールストーク、その結果としての悪貨が
良貨を駆逐する的な状況があるという一般論に
ついていわれたものと解釈され、
ぼくには違和感はありませんでした。
ただ、ご本人もレスの中でその点についてふれて
いらっしゃいますが、6no.さんの書き込みにしては、
本論との関わりがわかりづらかったですが。
●[6no.氏]
4004さん、まさにおっしゃる通り、時代は急速に
半導体メディアへの移行準備をしているようですよ。
ここ最近の日経エレクトロニクス誌では、
半導体音楽メディアと著作権保護方式の開発競争で持ちきりです。
現在、SONYがメモリースティック(64MbyteフラッシュEEPROM)、
東芝がSmartMedia(16MbyteフラッシュEEPROM)等を
開発中だそうです。
テープメディアよりベリファイやリトライ可能な
ディスクメディアの方が、ディスクメディアより
モータなどのメカ駆動系のいらない半導体メモリメディアの
方が良いのは、まさにその通りだと思います。
ただ、容量的には非常に厳しいですので、
CODECの圧縮率を上げ、音質は犠牲になる方向の様で心配です。
SONYはATRAC3というATRACの倍の圧縮率となるアルゴリズムを
使うそうです。
>この間は、すくなくともジッタとかモータ駆動の
>ノイズとかいう問題とはまったく関係無くなりますよね?
そうですね、関係なくなると思います。
でもその場合の問題は、1分に一回間欠的にメカ駆動が
発生する15秒間の音質ですね(^^;。
あと、MDのメディアは140メガバイト程度ですから、
一曲7分程度としますと14メガバイトくらいでしょうか。
8倍速で高速リードしましても1曲の転送に10秒以上もかかり、
ちょっと実用的では無いかもしれません。
やはりメディアが最初から半導体タイプで、
CODECの圧縮率も高くないHiFiな製品が欲しくなりますね。
●[Compile氏]
読み方によって人それぞれ感じ方がちがったりしてしまうので、
書き込みをするとき、または読むときは気をつけているのですが、
みなさんに、いろいろ気を使わせてしまい申し訳なかったです。
ある程度のものであれば(モータの回転まで悪影響を
及ぼすほど性能の劣悪な物は当然論外です)、
それほどメディア側はあまりこだわらない方なので、
あんな書き込みをしてしまいました。
だからといって性能の差を正確に判断できる方々を
批判するわけではないのです。
私も、自分がはっきりとした性能差がわかってそれに見合う
金額差であれば、やはり最良の状態でのこしたいので
そうすると思います。
ひとつの意見として見てもらえればと思います。
またわけのわからないことを書いてしまったときは
いろいろとご迷惑をかけるとは思いますが、
みなさんこれからもよろしくお願いします。では。
●[ヴぃくたー氏]
6no. さんの説明はすごくわかりやすいですね.
関心しました.
これでディスクメディアの場合,
使用するディスクの違いによって音質が変化する
(雑音の量の変化)が分かったような気がします.
が,ディジタルなのにメディアによって音が違うという話は,
DAT においてもあったはずです.
このようなテープメディアは巻き戻し等が発生しませんので,
これには6no.さんが書かれた現象が適用できないように思われます.
このあたりは,どうなのでしょうか.
●[6no. 氏]
Compileさん、私は安い携帯MDをよく使いますので、
それを基準にしたお話になってしまいました。
Compileさんのおっしゃる通り、
高価なMDデッキではメディア差は少なくなると思います。
「安いメディアでも安定させ高音質に」というのも、
高級機に求められます性能の1つだと思いますし(^^;。
ヴぃくたーさん、ありがとうございます(^^)。
DATとテープの相性ですが、DATでもキャプスタンモータなど
がテープのバックテンションのムラによって制御電流が変動し、
それがノイズの原因となる場合も無くはないと思います。
これはカセットテープやVTRテープでも同様でしたし…。
テープが均一にほぐれていて、カセットハーフとテープとの
摩擦も一定で、ハーフ鳴きもしない方が
ワウ・フラッタ性能などで有利です。
そのため、昔は各メーカーともカセットハーフの改良にも
力を入れていました。
保護シートにイボイボを付けたり、
シェル鳴き防止のため思いダイキャストを使ったり(^^;。
ワウフラッタに効くということは、即ちキャプスタンモータへの
負荷変動低減にも効くわけで、
モーター関係引き起こす電圧降下変動の低減効果も
皆無ではなかったと思います。
ただ、上記の要因だけではDATデッキの場合殆ど差は出ないでしょう。
もともとキャプスタン系、スピンドル系の駆動電流変動は、
同一方向にほぼ一定で回転しますため、
サーボによる制御電流変動も少なくあまり問題にならないのです。
サーボで問題になりますのは、
光学系ピックアップやランダムアクセスヘッドなどの
『制御電流の正転、逆転が高速で繰り返され、
しかも追随速度を上げるために大電流で強磁場を作るタイプ』
の駆動系です。こちらはより対策の難しいノイズ源となります。
(グランドを浮かせ、電源電圧をふらつかせます。
電磁波状の高周波ノイズも大量に出します)
そのためDATなどのシーケンシャルメディアは、
CD、MD、ハードティスクなどのランダムアクセスメディアに比べ
一定速駆動部ばかりですので有利と言えます。
あとDATのメディア差にはトラッキング問題があります。
磁性体の出力やベースフィルムの強度でトラッキング精度が
変わってきますが、これがイマイチですと再生時にエラー訂正しきれず
補完の嵐になる場合があるのです。
…私もトラッキングが完全に合わず、
酷い音になってしまうDATテープを持っています(^^;。
メディアによる音質差には他にも様々な細かい要因があると思います。
また、それら1つ1つの差は微々たるものでも
総合しますと見えてくるということもあると思います。
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●[クッキー氏]
最近MDのメディアがすっかり値下がりしているのか
74分×3本で300円なんて値段がついていたりしました。
MDのメディアは値段によって音質など変わってくると思いますか?
昔のメディアと今のメディアで音質が変わってきてる物なのでしょうか。
デザインが古いだけで安いのなら別に安いのでいいと思うのです。
デジタルだと変わらないのではないか?と思うのですが・・
どうでしょうか。
●[Compile氏]
私は、大きな差はないと思います。エラーが多い少ないで、
極端に音質が変わるとは思えないし、
銘柄を隠された状態でこれは××メーカーの何グレード
とかってわからないレベルだと思います。
D/A変換された後の状態が大きいとおもうので…。
ただ、わかる方もいると思うのでそう言う方々を
否定するわけではありません。
でもメーカーからあれだけたくさんの種類のものがでてくるから
多分違いってあるのかなぁって思います。
●[2001:a氏]
音の違いはCompileさんがいわれたようにエラーレートの違いによる
部分が大きいと思いますが、実際の製品の差は思ったよりあります。
メーカーによる差、同じメーカーでも新旧の差など。
おもしろいのは、その違いが単に元のソースへの忠実度の高さ
(低さ)として出てくるだけではなく、高域が強調気味、
音がつまり気味など、キャラクターの違いとしても現れてくるのです。
聴き比べるとけっこう楽しめますが、そもそもMDという
フォーマットがそうした違いに目くじら立てるようなも
のではないと思うので、ふだんは、あまり気にせずに使っています。
強いていえば、マクセルの製品を選ぶことが多いですが。
●[6no. 氏]
何度も書いてますけど、技術的に優れたものが適正に評価されずに
市場から消えていくのを防ぐためにもまた書かせて頂きます(^^;。
(耳タコの方、すみませんm(__)m)
ディジタルの記録メディアによる再生品質の差は、リアルタイムに
「読み出しながら音を出す」ことをしなければ生じません。
一旦PC等に読み込んで、ソフトウェアATRACデコーダと
光出力付き音源ボードでDACに出力する場合でしたら、
データの記録メディアが何でありましても(MOでも紙テープでも)、
音源ボードのクロックジッタを除き全く同一の出力が得られます
(データさえ同じであれば)。
データのエラーに関しましては、MDのATRAC圧縮では訂正できない
エラーがありますとその圧縮解凍ブロック単位である数十ミリ秒程度が
まとめて飛んでしまい、「プチ」というノイズになります。
従いまして、CDの様にエラーが増えますとこっそり補完されて
徐々に音質劣化を招く…という事にはなりません。
また、そのためにMDのエラー訂正能力はCDより強力になっています。
つまり規格を満たしていますメディアでしたら、
安くともエラーはまずありません
(ホコリなどには気を遣う必要がありますけど)。
メディアによって音質が変化しますのは、「読み出しながら音を出す」
という通常の使い方をされた場合です。この場合、
メディアの回転のし易さによってモーターにかかるトルクなどに
差が出たりします。
例えば…手で回すと、半回転はスムースに回るのに、
残りの半回転は何かにスレているのか回転に抵抗がある、
という安物MDディスクがあるとします。
このディスクをかけますと、
MDプレーヤのモーターは半回転毎ごとに回転トルクが変動し、
変なEMIノイズを増加させます。
これはグランドレベル変動の原因にもなり、ヘッドホンから
「モーターの回転ノイズが聞こえる」とかいうことにも繋がります。
私の古い携帯MDプレーヤがそうなのです(+_+;。(←ついでにヘッドの
シーク音まで聞こえます) この場合、
メディアは回転がスムースで回転時の慣性モーメントも
大きく均一である方が良いのは明らかです。
その方が電池も長持ちしますし。というわけで、
私は現在TDKの高性能品を愛用しています。
他にも回転時の耐振動特性や記録磁性体の磁気性能など、
高性能品は色々と特性がアップしています。
磁性体特性が低いとエラーレートが増加し、
リトライを多発させシークのノイズも多くなります。
耐振動特性が低いとピックアップがトラックをトレースする時の
制御電流が増加します。いずれも電池の減りも早くなります。
AC電源駆動の高級なMDデッキでは、悪いメディアでも安定して
駆動できたりしますから、メディアの差は廉価マシンの方が
影響が大きいように思います。(特に電池で動くもの)
●[2001:a氏]
ちょっとわからないので、再度教えを請いたいのですが。
MDはいったんメモリーに信号を蓄積してから読み出すわけですが、
これも「再生しながら音を出す」に入るのでしょうか。
また、後段に「磁性体特性が低いとエラーレートが増加」、
という部分がありますが、冒頭のMDのエラーレートについて
書かれたこととの関係がよくわかりません。
なお、ぼくが各社のディスクを視聴してみたときは、
ソニーのMDS-JA3ESを使いましたが、「ブチ」というような
ノイズはまったく出ることなく、アナログメディア、
たとえばカセットテープの聴き比べをするような感じの音の
違いが感じられました。
どうも頭の悪い生徒で申し訳ないのですが、
そのへんの裏付けを教えていただければ幸いですm(_ _;)m。
●[Compile氏]
<<何度も書いてますけど、技術的に優れたものが適正に
評価されずに市場から消えていくのを防ぐためにも
また書かせて頂きます
技術的に評価されずに市場から消えていく?どういうことですか?
そんなつもりで書き込みをしたつもりは全くありません。
あくまでも自分の感想であり、
すべての方にこれを押し付けるつもりはもうとうありません。
(少し言葉が足りなかったかもしれませんが)
基本的に評価するのはその製品を買う人です。
(また勘違いなことを書いているかも知れませんが…)
ただ書き込みを見せていただき、大変勉強になりました。
またいろいろと教えていただけたらと思います。それでは
●[4004氏]
この手の話題でいつも疑問なのですが、そんんんなにメディアを
回転させることが負担になるのなら、なぜ、せめて1曲分くらい
バッファに溜めて再生するというようなアプローチの製品が
出ないんでしょうか? (それともあるんでしょうか)
私はポータブルMD使ってますが、バッテリ節約のためか
15秒ほど読んではバッファに溜め、その後1分間くらいはディスク
の回転を止めバッファから再生しているようです。この間は、
すくなくともジッタとかモータ駆動のノイズとかいう問題とは
まったく関係無くなりますよね?
●[6no.氏]
Compileさん、申し訳有りません、
言葉が足りませんでしたのは私の方みたいですね m(__;)m 。
えっと、私のRESの内容は、全てクッキーさんの
『デジタルだと変わらないのではないか?と思うのですが・・
どうでしょうか。』というご質問にお答えしようと書いたものでした。
過去にも同じ内容のお話を何度も書いていますので、
リピートの言い訳としまして先頭2行を後から
追加させて頂いた次第なのです(^^;。
何となく『「過去ログ○○参照」で済むものをわざわざ書かなくても…』
と言われる方もおられるかな~と思いまして…。
それ以外の他意は無かったのです(汗)。
>技術的に評価されずに市場から消えていく?どういうことですか?
えっと、例えば政治的なマーケティング戦略の差で、
技術的には優れているのに競合製品に敗退したり、
差額に見合うだけの付加価値が理解されず
高級機が売れないためメーカーも廉価機に走ってしまったり、
とかのことです(^^;。
マニアの方々には、多分一度は『長所がもっと広く理解されて
いればこんなに廃れるはずは…』と無念に思われたご経験が
あるのではないでしょうか(^^;。
●[6no.氏]
>MDはいったんメモリーに信号を蓄積してから読み出すわけですが、
>これも「再生しながら音を出す」に入るのでしょうか。
どのくらいメモリに蓄積するかで変わりますね(^^;。
メディアを回転させるためのモーター駆動と、
ピックアップのサーボコントロールが、
DACのD/A変換と同じ時間に並行して実行されている場合は、
全て「再生しながら音を出す」に入ると思います。
そして、その時モーターやソレノイドの発します
EMIノイズや電源ノイズは、そのままオーディオ信号の
クォリティに響いてくるわけです。
メディア一枚分、MDなら140メガバイトを全てメモリーに入れ、
再生中にメディアもピックアップも停止しているのでしたら、
入らないと思います。
>後段に「磁性体特性が低いとエラーレートが増加」、
>という部分がありますが、冒頭のMDのエラーレートにつ
>いて書かれたこととの関係がよくわかりません。
大変失礼しました、ご指摘通り非常に紛らわしかったですね(^^;。
冒頭のエラーレートは「エラー訂正後のエラーレート」の
意味で使いました。
「磁性体特性が低いとエラーレートが増加」のエラーレートは、
ピックアップで読み出しました生データのエラーレートの
意味で使いました。
生データのエラーレートは、磁性体特性によって左右されます。
しかし、規定以下のエラーレートであれば音飛びガード機構
(リードリトライ機能+緩衝メモリ)を含みますエラー訂正機構で
完全に修復されますので、
生データのエラーレートがどんなに低くなりましても
ATRACデコーダが出力しますディジタルデータはエラー無く
同一になります。つまり、
ATRACデコード後のリニアディジタルデータのエラーは
皆無に等しく、誤っているディジタルデータが原因で音質が
低下することは殆どありません。
仮にエラー訂正不能な程のエラーが出た場合は、
「プチプチ」というノイズになります。
ただし、エラーセクタ読み出しのリトライなどによります
ピックアップのサーボノイズ量には差が生じますので、
その点では生データのエラーレートが低い磁性体特性の
優れたメディアは有利と言えます。
ということになるわけです。…このEMIや電源グランドノイズが
DACやクロック発信回路、SPDI/Fバッファに与えます影響は
それなりにありまして、
アナログ量的な音質の劣化となって反映されます。
グランドノイズをシンクロで見ていましたらわかりますが、
モータが回るだけでノイズ振幅が発生するのです。
そしてメディアによりノイズの周期、振幅はマチマチです。
恐らくクロック発信回路でも同様ノイズにさらされて、
クロック波形を汚し、精度を低下させているはずです。
この場合、メディアによってアナログ的な音質変化が発生する
ことになります。
2001:aさんのおっしゃる音の感じの違いとは、
後者の現象が原因のものと思われますので、
非常に妥当な評価だと思いますよ。
●[2001:a 氏]
6no.さん、ていねいな説明をありがとうございました。
おかげさまで、いろいろな疑問が氷解しました。
Compileさん、横から口を出して恐縮ですけど、
6no.さんが「何度も書いてますけど、技術的に・・・」
と書かれていたのは、直接、Compileさんの書き込みに
対応するものではなく、AV界にしばしば見られる、
デジタルだから安くても音がいいというような
カタログセールストーク、その結果としての悪貨が
良貨を駆逐する的な状況があるという一般論に
ついていわれたものと解釈され、
ぼくには違和感はありませんでした。
ただ、ご本人もレスの中でその点についてふれて
いらっしゃいますが、6no.さんの書き込みにしては、
本論との関わりがわかりづらかったですが。
●[6no.氏]
4004さん、まさにおっしゃる通り、時代は急速に
半導体メディアへの移行準備をしているようですよ。
ここ最近の日経エレクトロニクス誌では、
半導体音楽メディアと著作権保護方式の開発競争で持ちきりです。
現在、SONYがメモリースティック(64MbyteフラッシュEEPROM)、
東芝がSmartMedia(16MbyteフラッシュEEPROM)等を
開発中だそうです。
テープメディアよりベリファイやリトライ可能な
ディスクメディアの方が、ディスクメディアより
モータなどのメカ駆動系のいらない半導体メモリメディアの
方が良いのは、まさにその通りだと思います。
ただ、容量的には非常に厳しいですので、
CODECの圧縮率を上げ、音質は犠牲になる方向の様で心配です。
SONYはATRAC3というATRACの倍の圧縮率となるアルゴリズムを
使うそうです。
>この間は、すくなくともジッタとかモータ駆動の
>ノイズとかいう問題とはまったく関係無くなりますよね?
そうですね、関係なくなると思います。
でもその場合の問題は、1分に一回間欠的にメカ駆動が
発生する15秒間の音質ですね(^^;。
あと、MDのメディアは140メガバイト程度ですから、
一曲7分程度としますと14メガバイトくらいでしょうか。
8倍速で高速リードしましても1曲の転送に10秒以上もかかり、
ちょっと実用的では無いかもしれません。
やはりメディアが最初から半導体タイプで、
CODECの圧縮率も高くないHiFiな製品が欲しくなりますね。
●[Compile氏]
読み方によって人それぞれ感じ方がちがったりしてしまうので、
書き込みをするとき、または読むときは気をつけているのですが、
みなさんに、いろいろ気を使わせてしまい申し訳なかったです。
ある程度のものであれば(モータの回転まで悪影響を
及ぼすほど性能の劣悪な物は当然論外です)、
それほどメディア側はあまりこだわらない方なので、
あんな書き込みをしてしまいました。
だからといって性能の差を正確に判断できる方々を
批判するわけではないのです。
私も、自分がはっきりとした性能差がわかってそれに見合う
金額差であれば、やはり最良の状態でのこしたいので
そうすると思います。
ひとつの意見として見てもらえればと思います。
またわけのわからないことを書いてしまったときは
いろいろとご迷惑をかけるとは思いますが、
みなさんこれからもよろしくお願いします。では。
●[ヴぃくたー氏]
6no. さんの説明はすごくわかりやすいですね.
関心しました.
これでディスクメディアの場合,
使用するディスクの違いによって音質が変化する
(雑音の量の変化)が分かったような気がします.
が,ディジタルなのにメディアによって音が違うという話は,
DAT においてもあったはずです.
このようなテープメディアは巻き戻し等が発生しませんので,
これには6no.さんが書かれた現象が適用できないように思われます.
このあたりは,どうなのでしょうか.
●[6no. 氏]
Compileさん、私は安い携帯MDをよく使いますので、
それを基準にしたお話になってしまいました。
Compileさんのおっしゃる通り、
高価なMDデッキではメディア差は少なくなると思います。
「安いメディアでも安定させ高音質に」というのも、
高級機に求められます性能の1つだと思いますし(^^;。
ヴぃくたーさん、ありがとうございます(^^)。
DATとテープの相性ですが、DATでもキャプスタンモータなど
がテープのバックテンションのムラによって制御電流が変動し、
それがノイズの原因となる場合も無くはないと思います。
これはカセットテープやVTRテープでも同様でしたし…。
テープが均一にほぐれていて、カセットハーフとテープとの
摩擦も一定で、ハーフ鳴きもしない方が
ワウ・フラッタ性能などで有利です。
そのため、昔は各メーカーともカセットハーフの改良にも
力を入れていました。
保護シートにイボイボを付けたり、
シェル鳴き防止のため思いダイキャストを使ったり(^^;。
ワウフラッタに効くということは、即ちキャプスタンモータへの
負荷変動低減にも効くわけで、
モーター関係引き起こす電圧降下変動の低減効果も
皆無ではなかったと思います。
ただ、上記の要因だけではDATデッキの場合殆ど差は出ないでしょう。
もともとキャプスタン系、スピンドル系の駆動電流変動は、
同一方向にほぼ一定で回転しますため、
サーボによる制御電流変動も少なくあまり問題にならないのです。
サーボで問題になりますのは、
光学系ピックアップやランダムアクセスヘッドなどの
『制御電流の正転、逆転が高速で繰り返され、
しかも追随速度を上げるために大電流で強磁場を作るタイプ』
の駆動系です。こちらはより対策の難しいノイズ源となります。
(グランドを浮かせ、電源電圧をふらつかせます。
電磁波状の高周波ノイズも大量に出します)
そのためDATなどのシーケンシャルメディアは、
CD、MD、ハードティスクなどのランダムアクセスメディアに比べ
一定速駆動部ばかりですので有利と言えます。
あとDATのメディア差にはトラッキング問題があります。
磁性体の出力やベースフィルムの強度でトラッキング精度が
変わってきますが、これがイマイチですと再生時にエラー訂正しきれず
補完の嵐になる場合があるのです。
…私もトラッキングが完全に合わず、
酷い音になってしまうDATテープを持っています(^^;。
メディアによる音質差には他にも様々な細かい要因があると思います。
また、それら1つ1つの差は微々たるものでも
総合しますと見えてくるということもあると思います。
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